今回は『虎に翼』の113話(第23週)9月4日水曜放送後の詳細あらすじネタバレについて紹介します。
【吉田ミキが選んだ地獄】と題して第23週113話をお送りします。
法廷に立つことを決意した吉田ミキのことを世間の目に晒されると轟が心配します。
するとよねが轟を諫めたのでした。
“どの地獄で何と戦いたいのか決めるのは彼女だ”
<虎に翼 第23週113話のあらすじ>
『原爆裁判』鑑定人尋問の場で寅子は国側の鑑定人である嘉納に質問します。
“米国にも国にも賠償責任を求められない場合、今苦しんでいる被爆者はどこに助けを求めればよいとお考えですか”
しかし寅子の問いに対して嘉納は学者として答えることはできないと逃げてしまったのでした。
閉廷後に嘉納は国側代理人である反町と言葉をかわします。
“被爆者の方々には同情するが賠償権が存在するとは到底言い難い”
そんな嘉納の持論を聞かされた反町は被爆者個人への同情から国際法を拡大解釈することはできないと返します。
“法は法”
“それだけです”
無表情に片づけようとする反町の立場も理解していたては力なく呟いてしまったのでした。
“お互い、結構なものを背負わされてるね、、、”
それからしばらくすると竹中によって『原爆裁判』を伝える記事が雑誌に掲載されます。
“被爆者はどこに助けを求めればいいのか”
そして竹中の渾身の記事は亡き雲野弁護士の想いが伝わったように世間の牛耳を集めるようになりました。
その結果、竹中しかいなかった傍聴席に多くの記者や市民が詰めかけるようになったのです。
方や原告が求める損害賠償請求権を認めることは法的に難しいと感じていた寅子。
寅子はそんな悩ましさを航一に打ち明けます。
“自分に何ができるのか、考えても考えても分からなくて、、、”
『原爆裁判』で自信の無力さを痛感させれら寅子はプライベートでも悩まされていました。
星家の後妻である百合の老年性痴呆の症状は酷くなる一方で振り回される日々が続き、寅子自身も更年期の症状に苦しめられていたのです。
そんな寅子を甘味処『竹もと』の梅子が明るく励ましてくれるのでした。
“トラちゃん、こちら側へようこそ”
“ほて、ほて、、、”
原爆裁判が原告側劣勢な状態に追い込まれていたとき、原告のひとりで自身が被爆者である吉田ミキが法廷に立つことを決心してくれます。
“いい風が吹いてきたぞ”
“ひょっとしたらひょっとするかもしれん”
そのことで原告代理人代表の岩居弁護士は声を弾ませますが、轟は法廷にたつことで吉田が世間の好奇の目に晒されないかと心配するのでした。
ところがそんな轟をよねが諫めたのです。
“どの地獄で何と戦いたいのか決めるのは彼女だ”
そうして岩居弁護士と轟とよねは議論を重ねて東京地裁に当事者尋問を申請することにしたのでした。
星家に戻ってからも寅子は勇気をふり絞って法廷に立つ覚悟を決めた吉田の想いについて考えを巡らせます。
“被害者本人が法廷に立つ意味って何かしらね、、、”
そして自問自答を繰り返します。
“なぜいつも国家の名の下に個人が苦しまなければならないのか”
そして”すべて国民は個人として尊重される”を謳う憲法の意味を考え続ける寅子を航一は見守っていたのでした。
そんなある日のこと、星家では作ったばかりの夕食が腐っていると百合が捨て始めてしまいます。
うんざりしながらも自分を落ち着けようと深呼吸する優未でしたが、その傍らでは気づいているのに何もしようとしないのどかに怒りを覚えたのでした。
ところがそんなのどかを百合は庇おうとしたのに、冷たく言い放ったのです。
“これ以上私に求めないでほしい”
その言葉で怒りの限界が越えてしまった優未は、何度ものどかを叩いた挙句に蹴り上げてその場から飛び出して行ってしまったのでした。
虎に翼23週114話ネタバレのどかと対立し優未が家出!吉田ミキが法廷に
<虎に翼 第23週113話の感想>
原爆裁判の原告側の心情が理解できても、被告側を責めきれないジレンマの狭間で寅子は悩まされ続けますね。
人々を守るための法律が人々を苦しめる展開はいろいろと考えさせられます。
竹中の記事で世間からも注目されるようになった原爆裁判がどうなっていくのか気になりますね。
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