今回は、朝ドラらんまんの実在モデルである植物学者として数多くの新種発見と、命名で知られる牧野富太郎について紹介し、命名した植物の一覧もお届けします⇓
らんまん牧野富太郎のプロフィール
生年及び没年月日:
1862年5月22日誕生~ 1957年1月18日没(94歳)
出身地:
土佐国佐川村(現:高知県高岡郡佐川町)
略歴:
幼少期~豊かな自然に恵まれた高知で育ったことで、幼い頃から植物に興味を持ち独学で知識を蓄積していった。
22歳~東京帝国大学理学部植物学教室に出入りが許可されたことで植物分類学の研究に打ち込むようになった。
25歳~『植物学雑誌』の創刊に大久保三郎や田中延次郎・染谷徳五郎らと一緒に携わり、27歳のときに国内で初めて新種に『ヤマトグサ』という学名をつた。
26歳~日本初での植物図鑑はしりと呼ばれる『日本植物志図篇』を自費で刊行に取り組み始めた。
学歴を有していなかったことで圧力も少なくなかったが、1939年(77歳)までの47年間に渡り東京帝国大学に席を置いていた。その間に多くの新種発見と学名をつけながら、さまざまな植物に関する書籍を発行し植物知識の普及にも尽力しつづけた。
植物だけでなく鉱石にも興味をもったり、郷里の音楽教育の振興にも力を入れていたことで知られている。
牧野富太郎 が発見・命名した植物一覧 スエコザサ-ムジナモ-イヌノフグリ
自分自身で発見し命名した新種の植物は600種類以上あり、命名に関った植物は新種の1000種類と新変種1500種類となっています。
その中には28歳で“ムジナモ”を日本で初めて発見したさいの論文が、世界に名を広めるきっかけにもなりました。
また50歳(1912年)に発見した、新種の笹には翌年に亡くなった妻の名前を取って“スエコザサ”と名付けた逸話も残されています。
また、2021年にはスエコザサ”を原料とした”マキノジン”が高知県初のクラフトジンとして生み出されました。
和名には発見した新植物種の性質を巧くあらわしたものが多く、“ワルナスビ”や“ノボロギク”などに代表されます。
その一方で単純に発見した場所でつけただけの“ハキダメギク”などもあり、和名のつけかたはそのときどきで様々です。
中には少々理解に苦しむものもあり、“イヌノフグリ”などはその代表と言えます。
“イヌノフグリ”は小さな白い花をつける野草で、発見当時はその形が犬の陰嚢に似ているとして思ったようです。
そして和歌山県の方言では陰嚢を”ふぐり”を呼ぶことで名づけられています。
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<植物学名に人の名前がつけられた逸話>
新発見されたものには自身の名前をつけることも少なくありません。
また”スエコザサ”のように私的な感情で献名したものは多くはありませんが、関りのあるふたつの逸話を参考までに紹介します。
ひとつ目は和名で”マルバマンネングサ”と名づけられた多肉植物は、牧野がロシアの植物学者であるマキシモヴィッチに標本を送ったことで、送り返されてきた学名が”MAKINO”と献名されていて本人は大いに喜んだとの話が残されています。
もうひとつは、シーボルトが”アジサイ”に”Hydorangea macrophylla Sieb. var. otakusa”と名づけた件です。
自身の著書で”otakusa”を日本における地方名だと紹介していますが、実際には生き別れになった愛人のお滝を偲んでつけ名前だったのです。
この事実を突き止めたのは牧野富太郎だったのでした。
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