この 記事は朝ドラ『なつぞら』のあらすじネタバレの詳細です。
今回は第23週「なつよ、天陽くんにさようならを」の133話134話です
<前回のあらすじ>
なつは社長の山川と製作部長の佐藤から『魔界の番長』の作画監督をなつに受けてもらいたいと云う話を受けた仲から話をされます。
悩みに悩んだ結果、なつは作画監督を受ける事にしたのでした。
引き受けたからには絶対にヒットさせたいと思うなつ。
作画監督の職責をまっとうしようとするなつは夜遅くまで仕事をする毎日が続くことになります。
その結果、優に不自由な思いをさせる事になってしまいます。
昼間は保育園ですごさせ、その後は夜まで夜は茜の家ではなく咲太郎の風車プロダクションで預かってもらうことになった優。
そんなある日曜日、唐突に夕見子が姿を現します。
夕見子は「農協の仕事で、新しい牛乳の売り込みにやってきたのでした。
そして、この仕事を最後にして農協をやめて雪月の営業に力を入れると云う夕見子の決心も聞かされます。
でも、なちはもっと驚かされます。
「なつ‼」あんた天陽くんのこと聞いてる?」
最近は天陽との連絡ができていないなつは訊き返します。
「天陽くんがどうかしたの?」
天陽は家の農業が上手く行かず、絵を描くことで何とか生活をまかなっていましたが、無理をしたあげく過労で風邪をこじらせて入院してしまっていたのでした。
それを聞いたなつは今度の夏休みには家族で北海道に里帰りして天陽に会いに行こうと思うのでした。
<なつぞ133話134話のあらすじ>
昭和48年の夏には、なつが初めて作画監督を務めた『魔界の番長』の放送が始まりました。
それを愛娘の優と一緒に観ようとテレビの前で待っていましたが、放送が始まってしばらくして番長が恐ろしい魔人に変身すると、優は怖がって寝室に逃げ込んでしまったのです。
優の様子を見ていたなつは『魔界の番長』を自分が作っていると云う事と、自分の子供には暴力的な作品を見せたくないと云う葛藤に苛まれていたのでした。
暴力的な子供向けテレビ漫画製作に自分が携わることに対する悩みが募っていたなつ。
その頃になると、東洋映画の中からマコプロダクションに移籍するメンバーが多くなってきていました。
なつの入社以来の仲間の桃代や神地もそのメンバーに含まれていたのでした。
「マコさんは魔界の番長かも、、、マコさんが東洋動画をつぶすかも、、、」
自宅で夕食を食べながら一久に冗談を言うなつ。
「東洋動画のメンバーの多くがマコプロダクションに移籍してきてるからね、、、ところで、この話知ってる?」
一久はそう言いながら、なつにアメリカ西部の開拓者の家族の話を描いた『大草原の小さな家』と云う本を渡したのでした。
「君と一緒にこの作品をつくりたいんだ‼アニメーションにしたいんだ‼」
一久は自分の想いをなつに明かします。
「すごくいい作品になりそう、、、でも、私は東洋動画を辞めたいと思ってないから、、、」
自分だけは仲たちを裏切るような事はしたくないと云う気持ちを強く持っていたなつだったのでした。
なつがアニメーターとして自分のあるべき姿に悩んで帰路に差し掛かって迷っている頃、十勝では一度は退院した天陽が8月に入ってまた体調を崩し再入院していました。
そんな天陽は夏が終ろうとしているある日、事前の連絡もなく突然山田家に姿をあらわしたのでした。
驚くタミに天陽は嘘の言い訳をします。
「退院が決まったから、書きかけの絵を描きたくなって、、、」
天陽は少しでも早く書きかけの絵を描きたかったから病院を抜け出してきたのだと説明したのです。
そう言って天陽は途中だった「馬の絵」をアトリエで完成させます。
その翌日、天陽はじゃがいも畑を見に行ってくると靖枝に声を掛けます。
しかし、天陽はそのまま畑で倒れて帰らぬ人となってしまったのでした。
天陽の病状は退院には程遠くてまったく良くはなっていなかったのでした。
<なつぞら133話134話の感想>
なつは作画監督として携わるまえから『魔界の番長』の暴力的なシーンに疑問を持っていましたが、出来上がった作品を観た優に怖いと言われて悩んでしまいますね。
人気と教育のバランスの狭間での苦しみです。
そんな東洋動画からマコプロダクションへのメンバーの流出が止まりません。
ビジネスとしてのアニメーション制作を優先させる会社の方針とアニメーター達の間に目指すものの違いが生まれてきたのかも知れません。
そんな状況下で一久からの誘いを受けたなつですが、自分だけは恩義を受けた仲たちを裏切リたくない心情ですね。
その頃、十勝では大変な事が起こっていたのになつはそれを知りません。
なつがアニメーターになるのに最も大きな影響を与えた天陽が誰にも看取られずに死んでしまいましたね。
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