おしんあらすじネタバレ40話【加代の浩太への恋心に嫉妬するおしん!

おしん

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おしん あらすじネタバレ 40話の内容です。

再放送2019年5月16日40回の放送です。

浩太を思う加代の気持ちに嫉妬するおしん。ますますドロドロの三角関係になりそうな予感が…

朝ドラおしん40話あらすじ簡単まとめ

男(渡瀬恒彦)は、おしん(田中裕子)宛に電報為替が届くのでそれを現金に換えて届けてほしいと願います。
おしんは男が行っている社会運動がが小作の暮らしをよくするためだと知り、男の頼みを引き受けることにしました。
おしんは加代(東てる美)が男に夢中になる様子を心配していました。
しかし、加代の男を熱心に思うことを不安に思う気持ちが、加代への嫉妬心なのだと気づき、戸惑うのでした。

おしん40話のネタバレあらすじ詳細

おしんは台所にいるたまに「用足しに出かけてくる」と言って出ていこうとしました。
そこにくに(長岡照子)がやって来て、どこからの電話なのかと問いました。

おしん「はい、あのぅ…田舎の知り合いが酒田に出て来てるって言うもんですさげ」
くに「んだばいいども、里で何か心配事でもあったかと思って」

おしん「いえ、何でもねんだです。ただちょっと暇があれば会えねえがって言うもんで」
くに「しばらく会ってねんだろ、会ってこ。昼飯よかったらうちで食ってもいいぞ」

おしんは連絡があった男の宿屋で、指示どおり安田という名前を告げ女将に教えられた部屋を訪ねました。
待っていた男は、おしん以外に頼める人がいないと告げ話し始めました。

男「酒田で会うことになってた人に会えなくて、ここの宿賃もおぼつかなくなってしまったんだ。それで……」
おしん「私はお金なんか……奉公して頂いてるものはみんな田舎さ仕送りして」
男「いやいや、そうじゃないんだ。うちに電話かけて送金してくれるように頼んだんだが、直接ここに送ってもらう訳にはいかなくて。加賀屋のおしんさん宛てにしてもらったんだ」

おしん「私に?」
男「僕はここにいることを誰にも知られたくない事情があってね。おしんさんのところに電報為替が届きます」
おしん「なしてそげなこと私に?」

男「いや……酒田には知り合いもいない。力になってくれる人は誰も。ずうずうしいのは承知です。しかし他に方法がないんです」
おしん「お断りしまっす。どげな事情だかも分がらねえのにそげなこど」
男「いやもう手配してしまったんだ。明日の朝までには着きます。その金がないと、僕はここを動くこともできない」

おしん「申し訳ねえんですども、私お力になれねえんでっす。あんたのうちから送ってくるもんならば、あんたが受け取ったらええでしょ。何もそげなややこしいことしねえだって。私には合点がいきましねえ。今すぐ送り先取り消して下っせ」
男「いやそれができたらあなたにこうやって頼みやしない。親父にもお袋にも僕がどこにいるか知られたくないし、僕が郵便局へ行くわけにもいかない。分かって欲しい」
おしん「失礼します」

おしんは部屋を出て行こうとしました。
男「おしんさん! 僕はあなたを信用できる人だと思ってこうやって頼んでるわけです。お礼も充分します」

おしん「なんぼ銭もらったからって、訳の分がらねえことに。勝手過ぎまっす! 私、電話もらってお加代様に何があったんでねえかと思ったから飛んで来たんでっす!
お加代様はあなたのこととても気にしていらしたから、おかしげな男と変なことになったら大変だと思ったから……」

男「いや、お加代さんと僕は何の関係もない」
おしん「それで安心しました。んだば長居は無用ですさげ」
おしんは、再び、立ち上がり出て行こうとしました。

男「君は僕のことを怪しい男だと思ってるようだが、僕は決してそんな男じゃない。そりゃ確かに人にはつけられてる。それは、それはどうしてもやりたいことがあるから」
おしんはそれでも出て行こうと戸に手をかけました。
男「君は小作っていう農民のこと知ってますか?!」

男「自分達の土地を持たないで、地主から土地を借りて米を作ってる人たちです。自分達が汗水垂らして米を作っても、それの半分は年貢米として地主に納めなきゃいけない。
残った米だけじゃせいぜい夏までしか食いつなげなくて、次に米が取れるまでは地主から借りるよりほかないんです。借りた米には利子をつけて返さなきゃならない。まるで地獄です。自分たちは米を作りながら米を食べられなくて、ほんの少しの米に大根入れて量を増やして。
それさえも大家族だと満足に食べられないんです。地主達は自分達の手を汚さないで、小作人から搾り取った米で贅沢してる。こんな理屈に合わない話がありますか? 僕達はそういった社会の矛盾を何とか是正しよう……」

おしんは男の話を聞くうちに、また座っていました。そして男の方に向き直りました。
男「あなたにこんなこと話してもわかってもらえないかも知れないが、せめて貧しい小作の人たちに少しでも人並みの暮らしをしてもらおうと」

おしん「そげなことができるんですか? 自分の土地を持たねえ限り、小作は地主から土地借りるよりほかに……」
男「できます! 地主への年貢米を5割から3割に減らすことができたら」
おしん「そげな夢みてえなこと」

男「小作の人たちの力をみんな合わせるんです。古い慣習だから諦めて泣き寝入りしてる小作の人達に呼びかけてそれをやらせるんです。ただ今の世の中は金持ちや成金が政治と結びついて、そういった運動は危険思想だと目の敵にされてます。
僕は東北の小作の暮らしを見てこの運動に命をかけようと思ったんだが、おかげで刑事につけられるようになってしまって……。今では両親にさえ自分の居場所を明かすことができない。けどそんなもんを怖がってたら何もできやしない。
僕は必ずいつか小作の人達の組合を作って、今のバカな慣習を打破して見せますよ」

おしんは男に向きあい、
おしん「電報為替届いたらば、お金にして持ってきまっす」
男「おしんさん……」

おしん「私も小作の娘でっす。大根めし食べて育ちました。凶作の時のつらさは嫌っつうほど骨身にしみてるんです。小学校もあがれねえで、7つの時から口減らしで奉公さ出ました。
ばんちゃん白い飯もろくにも食えねえで死んでしまったし、妹は育てられねえで赤ん坊の時からよそさもらわれていったし……。今だって父ちゃん母ちゃん働いても働いても楽でぎなくて。
小作の暮らしは地獄よりもひどいもんです。んでも小作に生まれたらばしょうのねえことだって」

男「おしんさんのことよく知らないから……こりゃとんだ『釈迦に説法』だった」
おしん「洗濯物あったら出して下っせ。私洗ってお持ちしまっす。せめてそれぐらいさせて下さいまっし」

男はおしんの手を握り、「おしんさん。ありがとう」と言いました。
戸惑ってしまうおしんでした。

加賀屋に帰ってくると、さくから加代がおしんを探していたと聞きいて、加代の部屋に入ると洋服を着ておめかしをする加代がいました。
加代は出かけるのでと、おしんに重箱を頼みました。

おしん「安田さんのとこですか?」
加代「安田っつうのは偽名だの。世間の目をごまかすためにな。ああいう運動してる人はみんなそうだで」

おしん「安田さんは、何かご自分のこと話されましたか?」
加代「ああいう人は、やたら自分のことは話さねえもんだ。んだどもそれぐれえは分かるんだ。オラも少しはその辺の知識はあるんだでな。オレがなんぼ水向けたんだって絶対しゃべらねえんだ。それが何よりの証拠だ。またそこがええどごだ~!」

奥での食事時です。
くにが「今日からお茶とお花のお師匠さんがお見えになる」と言いましたが、「オレそんな暇はねえ」と加代は言いました。
くに「加代。女学校などさ行かなくとも、お花とお茶は女のたしなみだ。作法ばかりではねえんだ、心っつうものを教わるんだからな。お前見てるとフワフワフワフワして、何考えてるんだか……」

加代は食事をやめて立ち上がりました。
加代「もう説教は、もう聞き飽きたんだよ!」
加代はそう言い放ち出て行きました。

「加代!」清太郎はそう怒鳴りましたが、「そげんガミガミ言ったってなおのこと逆らうだけだ」と、くにはたしなめ「それよりも、縁談の方進めるんだ」と言いました。
傍で給仕をするために控えていたおしんに、みのが「お前には何か話してねえんだか?」と聞きました。おしんはただ首を横に振りました。

そこへ番頭がおしんに電報為替が届いたことを告げました。
不審に思う清太郎に、おしんは東京に出てきた田舎の知り合いに、酒田の干物を送るよう頼まれたのだと話しました。
これを聞いていたくには、気になったような顔をしていました。

おしんは男の宿へ行ってお金を渡しました。
男はおしんにお礼を渡そうとしましたが、おしんはそれを断りました。

男「無理言ったんだからそういう訳にも行かない」
おしん「私は安田さんのお役に立ちたいと思って、喜んで頂けたらそれだけで」と頑なに受け取りませんでした。

おしん「んでも、大金でびっくりしました」
男「両親には迷惑かけたくないんだが、背に腹は代えられなくてね」

おしん「どんなに心配しておられるか……」
男「もう諦めてるよ。『どこで何をしててもいいから無事でいてくれ』って言ってる。僕がこういう運動をするようになったのも自分達のせいだと思ってるんだよ」

おしんはじっと男の顔を見つめました。
男「親父、地主だからね。だけど、僕はうちの小作の人たちさえ解放することができない。それどころかこうやって親父の汚い金もらって、不甲斐ないったらありゃしない」

おしんは加代と出合ってしまうといけないと言って、早々に立ち去ろうとしました。
男「あの人には来ないようにって言った。迷惑してるんだ」

おしん「んでも、お加代様は安田さんのこと何もかもご存知の上で」
男「確かに、頭のいい人だ。ただあの人は新しいものに憧れてるだけで、反抗する悲壮感に酔ってるんだ。今が一番危険な年頃なんだよ」
おしん「んでも……」

男「確かに重箱はありがたかった。ここの食事ひどいからね。それにおしんさんが作ってくれてると思うと嬉しいんだ。とってもおいしかった。今夜僕ここを発ちます。けどまた来ます。その時会ってくれますね。手紙書きます。待ってて欲しい」

おしん40話の感想

男の小作人に対する熱い思いを聞き、おしんは男に知らぬ間に惹かれてしまったんですね。そんなおしんの気持ちを知らずにストレートに男に熱い思いをよせる加代に対して、嫉妬してしていることに気づくおしん。
加代を思いやる気持ちと加代のように自分の気持ちを表すことの出来ないおしんの姿に、とてもせつなくなりました。


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