この記事は朝ドラ『なつぞら』のあらすじネタバレの詳細です。
今回は第10週「なつよ、絵に命を与えよ」の55話56話です
<前回のあらすじ>
なつが昼休みに色塗りのスピードを上げることを考えているところに仲と陽平がやってきました。
そして仲はなつを仕事が終わってから作画課にきてみないかと誘ったのでした。
作画課を訪れたなつは下山にあいます。
元警察官の下山に拳銃で撃たれた真似をしたなつは大沢麻子にぶつかってしまい謝ります。
なつは仕事を再開した下山に仕事の内容を尋ねます。
「これは、動画というよりは、原画に近いかな。原画をキレイに仕上げたものが動画の人に渡すの。東洋動画で、原画描いているのは、仲さんと井戸原さんしかいないから、、、原画も手が回らない状態なんだ‼」
原画と動画を描く人がアニメーターだと言う下山。
原画は中心の絵なので2人だけで書くのは大変だから自分が手伝っているのだと下山はなつに説明します。
翌日もなつの服装は亜矢美がコーディネートしますが昨日より派手になっていますがなつの戸惑いにもお構いなしの亜矢美でした。
会社に着くと案の定、桃代からそんなにお洒落して遊びに行くようだと言われてしまいます。
打ち解けてきた桃代に自分の生い立ちなどを話はじめるなつ。
自分はお金がないから違うがお嬢さん育ちが多くて遊びにきている感が否めないと桃代は言います。
なつは昼休みに若い社員が外食に出掛けるなかで会社に残って白蛇姫の絵コンテを見つめるのでした。
<なつぞら57話58話のあらすじ>
東洋動画で作っている『白蛇姫』は、壮大なスケールの幻想的な中国を舞台としたもので若者が主人公の物語となっていてなつも惹かれていたのでした。
なつは時間を見つけては作画課にいくようになっていました。
その日は、下山が兵士を描いていました。
「白蛇姫って、悲しい話なんですね⁉」
なつは下山に話しかけます。
だから戦う場面はより面白く描きたいと言う下山です。
自分もいつか描いてみたいとみたいとなつは言うのでした。
「描いてみる?」
下山はなつに紙を差し出して言います。
「僕は、今でも家で毎日のように描いているんだ。ゴミ箱から拾って、先輩の絵を模写してみるといいよ‼」
下山からその話を聞いてなつは作画課のゴミ箱を漁るようになっていたのでした。
ゴミ箱を漁るなつの傍らで麻子が堀内に駄目出しをしていました。
「やっぱりダメです。やり直してください。表情が死んでるように見えるんです‼」
麻子と堀内のやり取りの後で自分がやりから良いと言い出した麻子はなつの服装にも八つ当たりしてきます。
「なんなの?あなた。結婚相手をここに探しに来ているんでしょ。そんなお洒落ばっかりに気をつかって。目障りだから、私の近くをウロチョロしないでちょうだい‼」
そう言い残してその場を去っていく麻子。
それはなつが初めて見た職場の人間関係の嫌な部分だったのでした。
なつはゴミ箱から拾い集めた動画絵をカバンにつめて会社から帰って来ます。
なつが風車に戻ってきた時に店は客でいっぱいでした。
挨拶をして入ってきたときの顔が怖いと亜矢美に言われたなつは返します。
「私、怒ってますか?怖いですか?そんなにわかりやすいですか?」
なつは、そこに居た茂木社長に呼び止められます。
「なっちゃん、男が美人と接した時に冷たく感じるのは、自分がどう思われているか気になり過ぎて、怯えているからなんだ‼」
自分は美人でも男でもないとなつは茂木に言い返します。
さらに茂木はなつが腹を立てている相手が女で美人かと尋ねるのでした。
彼女はなつに自分がどう思われているか気になっているのだと茂木は言います。
やり取りを聞いていた亜矢美。
なつを口説くなら出入り禁止だが自分を口説くなら毎日でも来てくれと大人の会話で話を終わらせたのでした。
夕飯もそこそこに机に向かったなつ。
なつは会社から持ち帰ったゴミ箱に捨ててあった動画を見ながら夢中になって明け方まで絵を描き続けたのでした。
翌日、派手な服のコーディネートしてくれる亜矢美になつが訪ねます。
「勘違いされませんか。男の人を意識してるとかって、、、」
誰かに言われてそれを認めるかと訊く亜矢美からお洒落は意地でするものだと言われたなつ。
結局、なつは昨日より派手な服で出勤することにしたのでした。
服の色が日増しに増えていくねと桃子から言われたなつは負けないためだと答えるのでした。
その日の昼食に噴水の傍でパンを食べていたなつは、下山が無作為に周囲の人たちをスケッチしているのを見つけて隣に場所を移します。
スケッチを見ながらなつは下山に麻子のことが怖くないかと尋ねます。
「熱心だけど、全然怖くないよ。彼女の能力の高さがわからない人には、怖く見えるかもしれないね。ほら、怒られてた堀内くん。彼も秀才だけど、マコちゃんの言っていることがわかっていないんだ。それがわかれば、手伝ってあげたいって思うんだけどね‼」
麻子はアニメーターとして大切な事が感覚的にわかっているのだと言います。
アニメーターとして一番大切な事とは何かを下山に尋ねるなつ。
それは絵に命を吹き込むことだと教えてくれた下山はなつのスケッチを完成させています。
「命を吹き込むためには、見る人の感情を考えなければならない。役者とちがって、もともと命があるわけではないからね。本気で描くアニメーターに命を吹き込むことに悩まない人はいないよ‼」
なつは下山の言う事に納得してうなづきながらパンを食べていたのでした。
<なつぞら57話58話の感想>
会社で仕事をすると言うことは自分のスキルもさることながら周囲との人間関係が大切ですよね。
ときに、人は余りにも仕事熱心になりすぎて自分が気づかない内に周囲との調和を崩してしまうことがあります。
茂木社長は哲学者か心理学者みたいですね。
自分の目に映るものは分かりますが他人の目に映るものは分からないだけに気になるんですしよね。
下山の”絵に命を吹き込む‼”も哲学で、万人が理解できるものでもなさそうです。
なつはふたりの言っていることが理解できたのでしょうか。
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