今回は『らんまん』の114話(第23週)9月7日 木曜日放送後の詳細あらすじネタバレについて紹介します。
【もっとよく『渋谷』を調べてみよう】と題して23週113話をお送りします。
『渋谷』の土地柄にも、岩崎弥之助の知り合いが持っているという空き家にも、ただただ驚かされた寿惠子は、何も良いイメージを抱くことができません。
ところが標本室で精密画を見た寿惠子は、かつて万太郎が高知の横倉山に立ち向かったときのように、自分も徹底的に『渋谷』を観察して調べてみようと心に決めたのでした。
<らんまん23週114話のあらすじ>
“みえ”からあらたな商いの候補地だと言われた『渋谷』にいってみた寿惠子は、その風景に驚きを隠せませんでした。
『渋谷』は東京の市外にあって、ふるくから山岳信仰の旅人が行き交う土地柄だったのです。
その地帯は田畑が広がっていて街並みと言えば宮益坂と道玄坂にある僅かなものしかありません。
それでもと、岩崎弥之助の知り合いが持っていると教えてもらった空き家を住所を頼りに探すことにした寿惠子。
ところが、寿惠子が裏通りを進むとそこは日当たりが道はぬかるんでいました。
そんなときに、昼間だというのに酒を飲んでいた居酒屋『荒谷』の店主を見かけた寿惠子は、空き家の場所を教えてもらいます。
何とか空き家にたどり着けた寿惠子でしたが、そこは荒れ放題になっていたのです。
庭の雑草は伸び放題になっていて、家の中は蜘蛛の巣と埃でおおわれていたばかりか、周囲にはたくさんの蚊が飛んでいて面食らった寿惠子。
土地柄にも空き家にも驚かされた寿惠子は、帰り道で道を教えてもらった荒谷にふたたび声をかけます。
なんと寿惠子は『渋谷』が好きかと訊いたのです。
唐突に尋ねられた荒谷は、不機嫌そうな顔をして言います。
“ここまで落ちてきて、他に行くところもない”
しかも、『渋谷』で女の働き口は『弘法湯』くらいしかないと、やめておけと忠告してくれたのでした。
そして、自分が生きていくだけで精一杯だから、蚊が多くてもドブさらいや掃除などしたことはないと教えてくれたのです。
そうして寿惠子は『渋谷』に何一つ好いイメージを抱くことができないまま、十徳長屋に戻ってきたのでした。
ところが家について買ってきた”おにぎり”を頬張った寿惠子は、その美味しさに驚かされます。
それは、『荒谷』で売っていたもので、お土産にと買ってきていたものだったのです。
そのあとで、何の気なしに標本室に入った寿惠子は、万太郎が描いた精密画に目をやります。
すると”良く観察したら特性がもっと分かってくる”という万太郎の言葉が寿惠子の脳裏に蘇ってきたのです。
そして寿惠子は、かつて万太郎が高知の横倉山を歩いて観察したように、自分も『渋谷』をもっとよく観察しようと決心したのでした。
らんまん115話23週ネタバレ【すえ子が渋谷で待合茶屋を開きたいと
<らんまん23週114話の感想>
寿惠子の目に飛び込んできた『渋谷』は、”クサ長屋”と呼ばれる十徳長屋以上のインパクトがあったようですね。
それぞれが生きていくのに精一杯で、余裕のなさがうかがえました。
そんな『渋谷』なのに、お土産の”おにぎり”に感動したり、万太郎の精密画に刺激されて、もっと深く知ってみとうと思うのは寿惠子の前向きさなのかも知れません。
つくづく寿惠子の逞しさには驚かされますね。
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