大河ドラマ、べらぼうネタバレ3話あらすじ詳細です。3回タイトル【千客万来「一目千本」】の解説です。放送日は2025年1月19日です。
大河ドラマ「べらぼう」は、蔦屋重三郎の物語で主演は横浜流星さんです。
脚本は、「世界の中心で、愛をさけぶ」、「おんな城主 直虎」、「大奥」等で有名な森下佳子さん。
目次
べらぼうネタバレ3話あらすじ【千客万来「一目千本」】大河ドラマ
べらぼう3話ネタバレ:『細見嗚呼御江戸』のヒット
大河ドラマ『べらぼう』第3話あらすじ
鱗形屋(片岡愛之助)が、吉原の女郎屋の関係者たちに新年の際に発行する『細見嗚呼御江戸』の発表会を開きます。
吉原の女郎屋は、馴染み客などに配るため、ガイドブック(細見)を事前に一定部数買い取ることをしています。これにより、版元に大きな利益をもたらしています。
最新の情報が盛り込まれた改訂版に感動した女郎屋の主人たちは、序文を平賀源内(安田顕)が書いたと知って興奮します。
鱗形屋は蔦重(横浜流星)への感謝の意を示し、奥付に「蔦屋重三郎」の名を記載し、一同を驚かせました。
しかし、蔦重は秘密裏に作業を進めていることが駿河屋(高橋克実)に発覚し、叱責されます。
「いつから本屋になったんだ」と言いながら平手打ちを受けます。
蔦重は「吉原に客を呼び戻すためだ」と反論しますが、
「甘い考えだ」とさらに折檻されそうになります。
唐丸(渡邉斗翔)や義兄の次郎兵衛(中村蒼)が止めようとするも、叶いません。
正月の田沼屋敷では、田沼意次(渡辺謙)とその息子・意知(宮沢氷魚)があん餅雑煮を食べながら平賀源内と面会します。
源内は「お年玉」として『細見嗚呼御江戸』を手渡します。
意知はページをめくり、蔦重の名前に気づきます。
意次は、それが「ありがた山の寒ガラス」と言った者だと理解し、
「これで吉原に人が来るようになるのか」と問いかけます。
「もちろん」と源内は期待を抱かせます。
入銀本で資金集め
『細見嗚呼御江戸』がヒットしても、客足は増えません。見るだけで満足してしまうのです。
蔦重が場末の河岸見世の様子を見に行くと、梅毒に苦しむ多くの女郎がいて、二文字屋の女将きく(かたせ梨乃)は店を畳むと決めます。
亡き恩人の朝顔(愛希れいか)のためにも二文字屋を守りたい蔦重は、何とかすると請け負います。
一計を案じた蔦重は、まず花の井(小芝風花)に協力を頼みます。
花の井は文を出して長谷川平蔵(中村隼人)を松葉屋に呼び、女郎の姿を描いた「入銀本」(集めた資金の額に応じて掲載順が決まる)の計画を話します。
花の井が「何としても冒頭を飾りたい」と涙ながらに訴えると、平蔵は50両を用意し、そのお金を蔦重がきくに渡します。
その後も蔦重はでっちあげた入銀本の話を広め、女郎たちの競争心を煽って資金を集め、大金を確保しました。
田沼、賢丸養子大作戦
その頃、田沼屋敷には白河松平家から書状が届いていました。内容は田安家の賢丸(寺田心)を養子に欲しいというものでした。白川松平家は、徳川吉宗に近い血筋の婿を迎え入れることで家の格を上げたかったのです。一度断られた話でしたが、反対していた田安宗武が亡くなったことで再び依頼が来ました。
大きな見返りを期待した田沼意次は策を練ります。10代将軍徳川家治(眞島秀和)のもとを訪れた意次は、賢丸が宴を一喝した件を褒め称え、「この才能を埋もれさせるのはもったいない」と進言しました。これを受けて家治から田安家に養子の話の打診がありました。
賢丸は病弱な兄の治察に万が一のことがあったら田安家を継ぐ者がいなくなるとして難色を示しましたが、家治から「万が一の時は賢丸を呼び戻していい」という言質を取り、賢丸は安心して養子の話を承諾します。
・『一目千本』初めての本づくり
その頃、吉原の親父たちの茶会に出向いた蔦重は、平蔵から入銀本作りを頼まれたと語ります。女郎屋主人達は自分たちが金を出さずとも吉原の宣伝になる本ができると知って喜びますが、またもや駿河屋は激怒し、蔦重を茶会の席から引きずり出します。
「何でそんな頑なに!」と詰め寄られてバランスを崩した駿河屋は階段から転げ落ちました。
「でてけーー!!」
追い出された蔦重は唐丸とともに二文字屋の空き部屋に置いてもらうことになりました。
「荒れた場所は慣れている」と口にした唐丸に「記憶が戻ったのか?」と聞き返しますが、お茶を濁されるばかり。
蔦重は、何としても入銀本で吉原に客を呼びたいと考えていました。それは養父の機嫌よりも重要なこと。入銀本は贈答用なので本屋で販売されませんが、それを逆手にとる作戦です。魅力的な本ができれば、それを手に入れるため吉原の馴染みになりたい男達が押し寄せるはずです。
魅力的な本づくりには良い絵師が必須です。どの絵師がよいのか…思案した蔦重は、北尾重政(橋本淳)のもとを訪れ、入銀をした120人の女郎を描いてほしいと依頼します。重政なら「120人の描き分け」ができると考えたからでした。
ですが重政は、「似たような絵が続くだけだと面白くないのでは?」と気が進まない様子です。そこで、一人一人を花に見立てて描いてはどうかと提案すると、重政もこれに乗ってきました。
「ツーンとしてる女郎は、わさびの花」 「夜冴えないのは昼顔」 「無口なのはクチナシ」 「文ばかり書いているのはカキツバタ」
さっそく本作りが始まります。蔦重が女郎の見立てを考え、重政が絵を描いていきます。彫り師や摺り師らの作業を経て摺り上がったものを、唐丸や二文字屋の女郎達と共に徹夜で本の形に綴じていきました。蔦重が本作りの楽しさに目覚めつつ完成させたのが、入銀本『一目千本』です。
蔦重は真っ先に駿河屋に持って行きました。主人はいらないと言って奥へ引っ込んでしまいましたが、「気が向いたら見てください」と置いていきました。
この後、入銀してもらった女郎たちに配り、女郎屋の主人たちにも「新しい客付けに使ってください」と言って無料で渡しました。
さらに「吉原のなじみ客になったらもらえる本、欲しかったら吉原 行け」というキャッチフレーズで、湯屋や髪結床、茶屋、居酒屋など男たちがたむろしそうなありとあらゆる場所に見本を配り回るサンプルプロモーションを行いました。
べらぼう3話:駿河屋の本音と『一目千本』の効果
駿河屋を訪れた扇屋右衛門(山路和弘)が「茶屋の仕事の片手間に本を作るくらいいじゃないか」と親子喧嘩の仲立ちをしています。扇屋は駿河屋が蔦重だけを手放さなかったのは、店を継がせるつもりだったからだと気づきます。
意地を張る駿河屋に対し「吉原のためにタダで東奔西走している蔦重を追い出すなんて算盤が合わない」と皮肉を言う扇屋は、「面白いので『一目千本』は店に置いておいた方がいい」と助言します。
駿河屋は本を開き、花に見立てられた女郎たちを見ます。特に「噂を吹聴して回る志津山を(東野絢香)をクズに見立てたページ」を見た瞬間、吹き出してしまいます。
いつの間にかそばに来ていた妻のふじ(飯島直子)も本を読んで笑っていました。「誰よりもこの街を見ている」と蔦重に感心するふじですが、駿河屋は何も語りません。
蔦重は『一目千本』を九郎助稲荷にも供え、唐丸と手を合わせていると、吉原が人で溢れているとの報せが届きます。メインストリートの仲の町に駆けつけると『一目千本』に描かれた女郎の話をしながら歩く客がいます。
「何かいつもの道じゃないみたいだね」と震える声で唐丸がつぶやき、蔦重の目にも涙。蔦重が歓喜の雄叫びをあげた瞬間、誰かに背後から勢いよく頭を叩かれました。振り返ると駿河屋。
「わめいてんじゃねえよ、べらぼうが!」次郎兵衛の店が回っていないので戻ってこいとのことでした。五十間道の店には、入口に客を待たせ文句を言われている義兄の姿がありました。「戻ってもいいんですか?」と問う蔦重。
「志津山のクズ、最高だった。吉原のためにせいぜい気張ってくれ」と答える駿河屋。蔦重は去っていく背中に一礼します。
後日、『一目千本』を作るきっかけともなった平蔵から花の井に文が届きます。文には、「親の遺産を食いつぶしたのでもう会いに行けない」と書かれていました。
さすがに胸が痛む蔦重ですが、花の井が「50両で河岸見世を救った男など粋の極み」と口を添えると、「確かにそうだ」と少し気が晴れ、明るい光の差し込み始めた吉原を亡き朝顔も喜んでくれているはずだと語り合います。
その頃、鱗形屋は『一目千本』の「書肆 蔦屋重三郎」という文字を冷たい目で見つめていました。鱗形屋の主人の心には、ゆっくりと暗い情念が渦巻き始めていたのでした。
◆次の話⇓
◆トップページ
べらぼうネタバレあらすじ最終回まで 誰の話?tsutayaとの関係性も解説
◆大河『べらぼう』あらすじタイトル一覧
- 第 1回 1月 5日「ありがた山の寒がらす」
- 第 2回 1月12日「吉原細見 嗚呼御江戸」
- 第 3回 1月19日【千客万来「一目千本」】
- 第 4回 1月26日 「雛形若菜」の甘い罠】
- 第 5回 2月 2日 「蔦に唐丸因果の萬」
- 第 6回 2月 9日 【鱗剥がれた「節用集」
- 第 7回 2月16日 【好機到来「籬の花」
- 第 8回 2月23日 【逆襲の「金々先生」】
- 第 9回 3月 2日 「玉菊燈籠恋の地獄」
- 第10回 3月 9日【「青楼美人」の見る夢は】
- 第11回 3月16日 「富本、仁義の馬面」
- 第12回 3月23日 【俄なる「明日余剰」】
- 第13回 3月30日 |(鳥山検校の摘発)
- 第14回 4月 6日 |(プロポーズ)
- 第15回 4月 11日
- 第16回 4月 18日
べらぼう役名、キャスト、役柄
語り: 九郎助稲荷(くろすけいなり) – 綾瀬はるか
- 吉原遊廓内にあった稲荷社。現在は吉原神社に祀られている。
主人公:
- 蔦屋重三郎 – 横浜流星
- 江戸の名プロデューサー
- 蔦屋重三郎は何をした人?:江戸時代の出版業界を革新し、多くの文化人を育てた人物。
周囲の人々:
- 蔦屋 – 高橋克実:主人公の養父、「蔦屋」茶屋などを営む
- ふじ – 飯島直子:主人公の養母
- 次郎兵衛 – 中村蒼:主人公の義兄、大門口の引手茶屋の主
- 留四郎 – 水沢林太郎:五十間道の蔦屋で働く
- 唐丸 – 渡邉斗翔:少年
- 半次郎 – 六平直政:蕎麦屋
- 松葉屋半左衛門 – 正名僕蔵:吉原の有名妓楼主
- いね – 水野美紀:松葉屋女将
- 花の井/五代目瀬川 – 小芝風花:松葉屋女郎、伝説の悲運の名妓
- うつせみ – 小野花梨:松葉屋女郎
- 松の井 – 久保田紗友:松葉屋女郎
- とよしま – 珠城りょう:松葉屋番頭
- 新造朝顔 – 愛希れいか:松葉屋女郎
- きく – かたせ梨乃:河岸見世・二文字屋女将
- ちどり – 中島瑠菜:二文字屋女郎
- 大文字屋市兵衛 – 伊藤淳史:妓楼2代目大文字屋
- 誰袖(たがそで) – 福原遥:大文字屋女郎、狂歌を詠んだ悲劇の遊女
- 志げ – 山村紅葉:誰袖のお目付け役
- 扇屋右衛門 – 山路和弘:妓楼、蔦重と同じ狂歌グループ
- りつ – 安達祐実:大黒屋女将
- 志津 – 東野絢香:玉屋女郎
- 鳥山検校 – 市原隼人:盲目の大富豪、五代目瀬川を身請けした
- 土山宗次郎(孝之) – 幕臣:誰袖を身請けした幕府役人。狂歌師達のパトロン。
- 北尾重政 – 橋本淳:絵師、蔦重最初の本の絵を描いた。
- 喜多川歌麿 – 染谷将太:絵師、美人画の巨匠
- 勝川春章 – 前野朋哉:絵師・北斎の師匠
- 葛飾北斎(勝川春朗) – 絵師:『富嶽三十六景』
- 東洲斎写楽 – 絵師:浮世絵界最大の謎。
- 礒田湖龍斎 – 鉄拳:絵師・浪人
- 山東京伝 – 作家・絵師:江戸を代表する天才洒落本作家
- 平沢常富(朋誠堂喜三二) – 尾美としのり:作家・絵師(武士)
- 太田南畝 – 狂歌師(武士):江戸時代を代表する狂歌師。
- 鶴屋喜右衛門 – 風間俊介:地本問屋
- 鱗形屋孫兵衛 – 片岡愛之助:版元
- 鱗形屋長兵衛 – 三浦獠太:鱗形屋の跡取り息子
- 藤八 – 徳井優:鱗形屋の番頭
- 西村屋与八 – 西村まさ彦:版元
- 須原屋市兵衛 – 里見浩太朗:版元
- 小泉忠五郎 – 芹澤興人:本屋
- 徳川家治 – 眞島秀和:10代将軍
- 知保の方 – 高梨臨:家治の側室
- 徳川家基 – 奥智哉:家治の息子
- 清水重好 – 落合モトキ:家治の弟
- 徳川家斉 – 11代将軍
- 一橋治済 – 生田斗真:家斉の父
- 大崎映美くらら:家斉の乳母
- 田沼意次 – 渡辺謙:老中
- 田沼意知 – 宮沢氷魚:意次の息子
- 田沼意致 – 宮尾俊太郎:意次の甥
- 三浦庄司 – 原田泰造:意次の側近
- 平賀源内 – 安田 顕:作家・発明家
- 杉田玄白 – 蘭医
- 小田新之助 – 井之脇 海:浪人
- 平秩東作 – 木村 了:作家・狂歌師
- 松本秀持 – 吉沢悠:勘定奉行
- 佐野政言 – 矢本悠馬:意知殺し
- 松平武元 – 石坂浩二:老中首座
- 松平康福 – 相島一之:田沼の外戚
- 宝蓮院 – 花總まり:定信の母
- 松平定信/田安賢丸 – 寺田心:老中・御三卿
- 長谷川平蔵 – 中村隼人:鬼平
- 高岳 – 富永愛:大奥総取締
スポンサード