『危険なビーナス』は東野圭吾さんの同名小説をドラマ化したもので、2020年10月からの放送です。
今回は
・原作から最終回までのあらすじネタバレ
・犯人正体、真の目的
・楓と明人の衝撃の真実と嘘
を紹介していきます。
途中にキャスト人物の相関図もいれてます❗
危険なビーナスネタバレあらすじ 犯人正体と真の目的
手島伯郎は池田動物病院で院長代理を務める獣医です。
ある日、彼の元にカエデと名乗る女性から電話がかかってきます。
彼女は伯郎の弟の矢神明人の妻であることを伝えます。
弟の明人が結婚していたことを知らされて驚いた伯郎。
伯郎の父親の手島一清は病死していたが、死ぬ間際に図形のような絵を描いていましたが、それを完成させることなく他界していた。
父親が死んでしまった後は、母親の禎子が仕事をしている間は叔母の兼岩順子に預けられていた拓郎。
大学で数学の教授をしていた順子の夫の兼岩憲三が伯郎の父親が遺した多くの絵を預かっていたのだった。
矢神明人は伯郎が9歳の時に誕生した金持ちの矢神康治と再婚した禎子との腹違いの弟です。
矢神籍に入ることを禎子から勧められたにも関わらず、それを拒んだ手島伯郎は矢神家とは関りがなく、しかも母親は16年前に風呂場での事故で死んでいました。
それ以降は、弟の矢神明人とは兄弟付き合いも無く疎遠状態だったため久々に耳にした名前だったのでした。
カエデは電話で夫の矢神明人が行方不明になったことを伯郎に告げ、ふたりは会って話をすることにします。
明人とカエデはシアトルの教会でふたりだけの結婚式を挙げたが、父親の危篤を知らされて4日前に急いで帰国したと彼女は言います。
ところが、帰国するなり明人がミッションにいくのでしばらく帰れないと言って出かけてしまったと言うのです。
しかも、明人は自分が戻らなければひとりで父親の矢神康治を見舞えとの書置きが残されていたことも伯郎に説明したカエデ。
危険なビーナス 人物キャスト相関図
ひとりで矢神家へ見舞いに行こうと思ったカエデでしたが、いきなり見知らぬ女がやってきて明人の妻だと名乗っても受け入れられずはずがないと伯郎に同行を頼み込んできていました。
籍にも入っておらず矢神家とは無縁であることを理由に同行を断る手島伯郎でしたが、矢神康治にはカエデの大学まで出してもらった恩があるはずだと説得されて拓郎はカエデに同行することを渋々了解します。
矢神総合病院を訪れて矢神康治を見舞った伯郎とカエデでしたが、病床での義父の意識はほとんどない状況となっていました。
明人が商用で帰国できないと説明したカエデに向かって、矢神家を管理している波恵は伯郎とふたりで明人の代理人として遺産相続を話し合う家族会議に参加することを促します。
カエデは家族会議に参加することを快諾しますが、伯郎は完全な部外者であることを理由に断ります。
しかし、波恵から利害関係のない第三者の方が明人の代理人として適任だと言われて出席させられることになってしまいました。
矢神康治を見舞った伯郎はカエデを明人のマンションまでおくります。
カエデの誘いで凄い豪邸である弟のマンションに上がり込んだ伯郎。
カエデが淹れてくれた珈琲を飲みながら部屋の中を見回した伯郎は、禎子の生家である小泉家の写真に目が留まります。
既に取り壊されて更地になっているはずの小泉家の鍵が写真の裏に入っているのを見つけた伯郎は奇妙に思ったのでした。
そんな伯郎に向かってカエデは明人から聞かされたという偵子と矢神康治の馴れ初めを話し始めます。
ふたりの出会いの切欠は伯郎の父親が遺した絵だと言います。
サヴァン症候群の研究者だった矢神康治は手島一清が描いた絵を見てサヴァン症候群だと思い偵子と連絡を取って会うようになったことで再婚していたのでした。
数日後、矢神家の家族会議が開催され、伯郎とカエデは出向くと男性3人と女性3人が集まっていました。
矢神家の遺産相続は20年前に死んだ祖父の康之介の全財産を矢神明人に譲ると言う遺言が残されていましたが、法定遺留分と云う法律で明人が康之介の財産の50%にあたる5億円相当を相続し、残りを6人で分割することになっていたのでした。
ただし実際には明人が子供であったこともあり家屋敷の名義は変更されずに康之介のままとなっていたのです。
そして、今回の家族会議では当時相続名目から除外されていた1億円相当の美術品の分配を決定すると言います。
家族会議に出席した面々は分配する美術品が置かれている書庫で現物確認することになります。
書庫には康之介の美術品の他に矢神康治のものも置いてありました。
そして、矢神康治の資料の半分は自分のものだと主張しはじめた牧雄。
母親の偵子の荷物を入れた箱を見つけた伯郎が開けてみるとアルバムやアクセサリィなどが出てきました。
アルバムの中の写真には父親の一清の絵を撮った写真もあり値段も書かれいましたが、最終ページの写真だけは剥がされていて『寛恕の網』と云うタイトルだけが記されていたのでした。
伯郎が『寛恕の網』は父親が最後に描いていた絵だと思った時に波恵がやってきて偵子の遺物は相続の対象外なので持ち帰ってもよいと告げます。
祖父の康之介の美術品は相続人の勇磨と隆司がそれぞれ連れてきた鑑定士が値段をつけることで話がつきます。
そんな時にカエデは明人からのメッセージだと言いながら、過去の法定遺留分を精査し不正がなかったかを調べる事を伝えます。
相続人たちは不正を疑われたことに怒りを露にしますが、それはカエデの作り話で明人の失踪に関わる人物を炙り出そうと考えたのでした。
伯郎が運転する車でカエデと矢神家から帰る途中で勇磨がカエデを食事に誘う電話があります。
快諾したカエデに注意を促す伯郎でしたが彼女は明人の手がかりをつかむチャンスだと返したのでした。
明人のマンションについてカエデを降ろして帰ろうとすると彼女が矢神家のアルバムが見たいと伯郎を部屋にあげます。
そしてアルバムを見終わったカエデから伯郎が写った家族写真がない理由を尋ねられた伯郎は自分の子供時代のことを明かしたのでした。
それは、偵子が矢神康治と再婚したころに、伯郎は母に連れられて康治の大学に付いていった時に強烈な衝撃を受けていたからだったのです。
伯郎は康治が実験している待合室に置いてあったビデオデッキで残酷な動物実験の動画を見てしまったことがトラウマになってしまい、それ以降は康治を父親として受け入れられなくなっていたのでした。
矢神家から偵子のアルバムを持ち帰った伯郎は偵子の妹が住む兼岩家に順子を訪ねてそれらを手渡します。
すると順子は偵子の実家である小泉家の写真がないことは妙だと言い、土地の名義が母親になっていたはずなので伯郎が相続できる可能性があるから調べた方が良いと助言してくれます。
方や、伯郎が矢神家で撮影したサヴァン症候群の患者が描いた絵を見て、叔父の兼岩憲三はフラクタル図形だと驚きます。
それを聞いた伯郎は手島一清が死ぬ間際まで描いていたのもフラクタル図形だったことが分かったのでした。
翌日、伯郎はカエデから呼び出されて喫茶店で待ち合わせます。
カエデは勇磨と食事をした昨晩、彼から明人が偵子から価値のあるものを密かに譲り受けている可能性があるとカエデにしつこく訊いてきたと言います。
そして、伯郎が順子から受けた助言の話をすると、今からその土地を見にいくことを伯郎に提案したカエデ。
ふたりが偵子の実家のあった小泉家が建っていた場所を訪ねると取り壊された筈の家屋が残っていました。
更地になった写真を見ていて驚いた伯郎でしたが矢神明人のマンションで見つけた小泉家の鍵で家の中に入っていきます。
家の中は綺麗に掃除されていてブレーカーを上げると電気も通ります。
そして、そこにもアルバムが残されていました。
そこにあらわれた伊本と云う老人から話を聞いた伯郎。
その老人は小泉家の裏に住んでいて、偵子が風呂場の事故で亡くなって以来、矢神康治から家の管理を任されているのだと説明します。
そして、明人がときどきやってきて小泉家の様子をみることで偵子のことを思い出していたようだと続ける伊本。
カエデは勇磨が言う高価なものが小泉家に隠されているのではないかと疑いますが探しても何も見つかりません。
方や、伯郎は明人が母親の偵子の死を疑っていて証拠物件として小泉家を取り壊さずにのこしているのだと考えるのでした。
伯郎は矢神家での家族会議の日に自分に声をかけてきた佐代が何か知っているのではないかと思いつきます。
佐代は勇磨の母親でふたりとも相続人なのでした。
伯郎は何とか情報をつかもうと佐代がママをしているクラブを訪れますが、軽くあしらわれて帰るはめになりますが、戻って偵子のアルバムに写った佐代の写真を突き付けると彼女はすべてを話し始めます。
佐代は偵子と高校3年の時の同級生で親友だったと言います。
ふたりが卒業後の同窓会で再会したときに偵子は結婚した画家の手島一清が脳腫瘍であることを佐代に相談します。
その時、佐代は矢神康之介の愛人だったこともあり彼の長男の康治を紹介してもらったのでした。
矢神康治の脳への電極治療を受けた手島一清はほどなく回復し絵を描くまでになりますが、脳腫瘍の進行はとまっておらず結局は死んでしまいます。
自分のせいだと責任を感じていた康治に最後に夫に安らかな時間をすごさせてくれたことを感謝した偵子。
そうして、ふたりは結ばれたというのであった。
カエデから聞かされた明人の話とはまったく違う母の真実。
本当の話が隠された背景は、康治が偵子と結婚するために一清を殺害したと思われないためと、康治の電極治療が非公認だったからでした。
一清のことがあって以来、康治はサヴァン症候群の研究を縮小し、動物で実験するようになっていました。
最後に、価値あるものについて佐代に尋ねる伯郎でしたが彼女も偵子から中身を知らされていなかったのです。
勇磨は子供のころに母親の佐代から聞いた話を覚えていて探していたのでした。
その後、矢神家にあった絵のサヴァン症候群の患者の名前が判明します。
それは既に亡くなっていた伊藤藤次郎と名乗る人物で、娘の仁村香奈子が開設していたブログを伯郎がヒットさせたのでした。
仁村香奈子と会えることになった伯郎は彼女から伊藤藤次郎の話を聞きます。
彼女の父親の藤次郎は居眠り運転で電柱に衝突した際に脳を損傷し歩行できなくなった代りに急に絵を描きはじめたと言います。
そんな時に後天性サヴァン症候群の研究をしていると云う矢神康治が訪ねてきて、治療しながらの研究を条件に医療費の全額を負担すると申し出てきたのです。
看護費用に困っていた家族は康治の条件を快諾しますが、数年後に藤次郎は死んでしましました。
しかし、藤次郎が生存していた時に親切にしてもらったと伊藤家は矢神康治に藤次郎が描いた絵を贈ります。
それが、矢神家にあったサヴァン症候群の患者によって描かれたフラクタル図形だったのです。
伯郎が仁村香奈子と後日にカエデが勇磨をつれてやってきました。
カエデは勇磨から明人と一緒に帰国した事実を突きつけられて、夫の失踪や小泉家が壊されていないことなどを明かしていたのでした。
勇磨は明人の失踪を黙っている代わりに後天性サヴァン症候群の権利を渡すことを条件に提示していました。
カエデから勇磨との協力を懇願された伯郎は渋々承諾し、3人で矢神康治の研究を手伝っていた牧雄のもとを訪れます。
最初は話すことを拒んでいた牧雄でしたが『後天性サヴァン症候群』と云う言葉を聞いた途端に話はじめます。
矢神康治は手島一清を治療する過程で、脳に電流を流した一清が急に天才的な絵を描き始めたことで、人工的にサヴァン症候群を作れると云う仮説を立てたのだと言います。
しかも、人工的な後天性サヴァン症候群は知的障害を伴わないと言うものでした。
さらにデータを積み上げようとしていた矢神康治でしたが一清の死亡で電気治療の弊害のせいだと考え、動物実験を経て実際の後天性サヴァン症候群患者を見つけての研究に移行しました。
研究が大詰めに近づいていたにも関わらず、偵子と結婚する少し前に突如すべての後天性サヴァン症候群の研究をやめてしまった康治。
牧雄にも理由はわからず、研究データも見つけることが出来なかったのだと言います。
危険なビーナス最終回結末ネタバレ 楓と明人の衝撃真実とウソ!
偵子が康治から譲り受けた貴重過ぎて手に余るものが後天性サヴァン症候群のデータではないかと考えた伯郎は兼岩順子を訪ねて小泉家で書類を隠せる場所がないかを聴きますが心当たりがありません。
その日の夜、3人で小泉家に出向きデータを探していると勇磨が天井裏で研究データを発見します。
3日前に屋根裏を確認したときには見つからなかったのにと不思議に思った伯郎でしたが探していたものが見つかったので引き返すことにします。
勇磨が研究データを持って帰り、伯郎はカエデを送っていくことになりますが、何かが引っ掛かっていた伯郎は再び小泉家に戻ってきました。
すると家の中には叔父の兼岩憲三が居たのでした。
天井裏に研究データを置いたのは憲三でした。
伯郎は憲三のとった行動から小泉家には研究データより大切なものがあることを知ります。
それは手島一清が最後に描いていた『寛恕の網』だったのでした。
16年前に脳腫瘍に侵された一清は矢神康治の電極治療で症状が落ち着いた頃から、頭の中に図形が浮かぶようになっていました思うように描けません。
そんな時に兼岩憲三が持っていた本の表紙に描かれていた『ウラムの螺旋』の図形をみた一清は衝撃を受けて、『ウラムの螺旋』の表現を変えた『寛恕の網』を描き始めたと憲三は言います。
それを見た憲三は『寛恕の網』が持つ計り知れない価値に驚きます。
一清は素数について調べているいる内に自分が踏み入れてはならない領域に入り込んでしまったことに気づき『寛恕の網』の製作をやめてしまったのです。
すると小康状態だった病状が一気に悪化して死んでしまったのでした。
一清の死後に『寛恕の網』も無くなっていたことから本人が処分したと思い込んでいた兼岩憲三でしたが、10年後に矢神明人が持ってきた偵子のアルバムの『寛恕の網』を撮った写真の日付から存在していること知ったと言います。
『寛恕の網』を探すために小泉家に忍び込んだ憲三でしたが、待ち構えていた偵子に見つかってしまいます。
妻の順子に告げると偵子から脅かされた憲三は動揺のあまり彼女を風呂に沈めて殺していました。
『後天性サヴァン症候群の研究』はその時に憲三が持ち出していたのです。
兼岩憲三は『寛恕の網』が小泉家になかったことから矢神康治が持っていると考えて、康治が死んで『寛恕の網』を明人が相続する前に手島伯郎に相続させようと策を講じていたのでした。
既に手島伯郎が所有する一清の絵は憲三が預かっていたので、『寛恕の網』を伯郎が相続すれば自分の手元にくると踏んでいました。
矢神明人も兼岩憲三がインターネットで人を雇い監禁させて相続が終った時点で釈放する手はずになっていたのです。
すべてを話し終わった憲三は小泉家の居間に灯油をまいて火をつけて死のうとしまうがカエデに助け出されてしまいます。
伯郎も外に逃げ出しますが幼い頃の自分が穴をあけたはずの仏間のふすまが張り替えられえいることに気づいて家の中に戻ります。
伯郎はふすまの奥に隠されていた『寛恕の網』を見つけますが、天井が落ちてきた炎に囲まれてしまいます。
命がけで『寛恕の網』を取りに行こうとしたとき、伯郎は突如あらわれた矢神明人によって外に引きずりだされたのでした。
何が起こったのか理解できない伯郎でしたが警察署で明人からすべてを聞かされます。
警視庁はインターネット情報から拉致計画を知り、ターゲットの矢神明人に協力要請をします。
明人は16年前の偵子の事件の再捜査を条件に捜査に協力することにしていて、実際には拉致されたわけではなく身を隠していただけだったのでした。
しかも明人の妻のカエデは警視庁の捜査官でだったのです。
そして、明人が結婚していないことを突き止めた勇磨から問い詰められたカエデは全てを明かし勇磨にも協力要請していたのでした。
矢神康治が亡くなって葬儀が執り行われましたが、明人は勇磨に『後天性サヴァン症候群の研究』の使用を禁じて自分が預かる事にします。
そして『寛恕の網』は全焼した小泉家もろとも灰になっていました。
すべてが終り、手島伯郎は池田院長の養子となり動物病院を継ぐことになりました。
そんなある日、ミニブタを連れたカエデが病院を訪れます。
ミニブタは巨大になって手に負えなくなるから返してこいと怒る伯郎の話を聞き流して、ミニブタは病気しやすいから伯郎とは長い付き合いになりそうだからよろしくと告げたのでした。
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<感想>
カエデがまさかの潜入捜査官とは驚きでしたね!?
この物語は、『サヴァン症候群の研究』と『サヴァン症候群の患者が描いた絵』と言うふたつの価値が測りにくい宝を多くの人間が追いかける展開が引きこまれます。
しかも、失踪したはずの矢神明人が姿を隠しながらすべての展開をみていたとは想定外でした。
ドラマはこの原作にどんなオリジナリティを加えてくれるかが楽しみですね!?
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