NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始。
今回はスカーレット第7週のあらすじネタバレを詳しく紹介します。
喜美子は丸熊陶業で絵付けとして働きたい気持ちが湧き上がってきました。ただ深野先生の弟子になるには無給で修行しないとということであきらめようとします。どうなるのか…
<スカーレット第7週のあらすじ>
初老の男は、社長の秀男がスカウトしてきていた絵付師でした。
「日本画を描いてた深野心仙と言う立派な先生やぞ!」
絵付け係の部屋で得意げに深野を喜美子に紹介する秀男。
秀男は自慢げに言い、喜美子を連れて絵付け係に行き、深野に引き合わせました。
秀男は、照子から喜美子が絵付師をやってみたいと聞いていてのことでした。
「絵付師をやってみたいて、、、」
秀男がそう言うと深野は応えます。
「ええよぉ~」
気さくに引き受けてくれた深野の絵付けの仕事を、手伝わせてくれることになった喜美子。
深野は自分の弟子をふたり使って絵付けの仕事をしていました。
一番弟子の池ノ内富三郎と二番弟子の磯貝忠彦は、深野のことを「フカ」先生と呼んでいました。
喜美子には深野の指示を受けながら二人の弟子が絵付け簡単なことから教えてくれます。
そんな喜美子は目を輝かせて絵に熱中しすぎていて、日が暮れてしまったのも気づきませんでした。
その頃、川原家では喜美子の帰宅が遅いことを、先に帰ってきた常治が知って暴れます。
常治は、風呂が沸いていないことに機嫌を悪くして、ちゃぶ台をひっくり返して怒るのでした。
翌日、丸熊陶業に出社した喜美子は、前日の深野が絵付けを教えてくれたのが体験させるだけの軽い気持ちだったことを知ります。
喜美子は深野に自分の想いを必死に伝えます。
「絵付けのやり方を教わって、、、仕事としてやらせてもらうつもりでした!」
しかし、絵付師になると云うことは、喜美子が想定していた以上に厳しいものでした。
「一人前の絵付け師になる為には、何年も修業をせなあかん、、、修業やからお給金もない、、、そんな厳しい道なんや、、、」
修行中に無給になることが受け入れることが出来ない喜美子は、厳しい現実を知るのでした。
夕方になって、落ち込んだまま帰宅した喜美子を、ちや子が待っていました。
「今度は、婦人雑誌するようになってん、、、新聞やなくて雑誌記者や!」
ちや子は、取材で琵琶湖を訪れたので、脚を伸ばして喜美子に会いに信楽まで来てくれたのでした。
新聞社の時と同じように、何があっても男に負けまいと頑張りぬいた結果で今の仕事を勝ち取っていたのでした。
「やりがいがあって、今の仕事が一番楽しい!」
笑いながらそう言うちや子を見ながら、喜美子は自分が思うようなことが出来ない事が情けなく思えるのでした。
「うちもあってん、、、見つけてん!せやけど、、、あかんねん、、、何年もかかって、、、うちにはそんな余裕あらへん!」
喜美子は、抑え込んでいた気持ちをちや子に涙ながらにぶつけたのでした。
そんな喜美子の気持を黙って優しく受けとめてくれたちや子。
そして、喜美子が泣きたいだけ泣いて気持ちが落ち着くのを待って、心残りのまま大阪に戻っていったのでした。
マツは喜美子の希望である絵付けの仕事をやらせてやりたいと考えていました。
そして、丸熊陶業以外で絵付けを教えてくれそうな他の会社を見つけ出します。
そして、意を決しそれを常治に切り出したマツ。
「喜美子にやらせてあげたいことがあるんです、、、絵付けです!他の会社で働きながら修業ができるところを見つけたんです!」
そのころの常治は喜美子によい婿をと考えていましたが、思うような縁談を見つけられずに躍起になっていました。
そこへ、マツから絵付けの話を聞いた常治は余計に機嫌が悪くなります。
「何が絵付けじゃ!」
他の陶業会社まで探してくれたマツに感謝する喜美子ですが、自分なりの想いがあったのです。
そして、マツ、直子、百合子を前にして話はじめた喜美子。
「以前、深野心仙先生が笑いながら絵を描いているところを見てん、、、へらへら笑ってるねん!その理由を聞いてみたん!そしたら、、、」
子供のころより絵が好きだった深野は、両親からもよく褒められたと言います。
楽しく笑いながら絵を描いていた深野は、やがて美しい風景画で賞をとったと言います。
しかし、戦争が始まったことで従軍画家となった深野は、凄惨な戦地で苦悶する兵士たちを描くことになります。
実際には苦しんでいる兵士を、勇ましく描かなくてはいけないことが苦痛で、深野は絵が描けなくなってしまったのです。
終戦となってから、絵が描けなくなっていた平野は、絵付け火鉢を魅せられ心が救われたのだと言います。
「暖をとるだけやと、火鉢に絵なんかいらへん、、、せやのに絵を描いてる!これがどんだけ贅沢なことか、、、戦争が終わったちゅうことなんや、、、また笑いながら絵描けるなら、、、それがどんなに幸せなことか、、、」
その話を思い出した喜美子は、どうしても深野に学びたいという自分の気持がわかったのでした。
「決めた。うちはフカ先生の弟子になる!」
その頃、常治はいきつけの『あかまつ』に居ました、
そこで、偶然居合わせた男と酌み交わしていたところに、信作の父親の大野がやってきます。
大野から自分が酌み交わしていた相手が丸熊陶業の絵付師の深野であることを教えてもらった常治は真顔になります。
そして、喜美子の親であることを隠したまま、絵付師について根掘り葉掘り訊きはじめたのでした。
絵付けの仕事は難しく、厳しい修行に耐えなければならないと話す深野。
そして先日の喜美子の話をします。
「最近、新しく女の子が来てるけど、、、あかんやろな!?すぐに弱音吐いて辞めるやろ!」
それを聞いて思わず叫んでしまった常治。
「そんな根性無しちゃうわ!」
そして、翌朝になって常治は喜美子に話します。
「やるんやったら本気でやれ!丸熊陶業やないとあかん!」
こうして喜美子は常治から絵付師になることを認められたのです。
晴れて深野の弟子になった喜美子は、通算9人目の弟子であったことより『キュウちゃん』と呼ばれることになります。
こうして、線1本書くのに何万回のやり直しをする厳しい修行を始めた喜美子ですが、食堂の仕事も続けたのでした。
<第7週の感想>
絵付けをやってみたいと言う喜美子の希望を社長の秀男が快く叶えてくれたのは、体験学習でした。
でも、仕事としてやりたいとなった途端に厳しい話になってしまいましたね。
ところが、ひょんなところから常治の見栄っ張りが功を奏して、師匠の深野の弟子入りができる喜美子ですね。
今回ばかりは、喜美子のこだわりと、常治のこだわりが上手くかみ合ったようです。
スポンサード