NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回は1月22日(水)と23日(木)に放送の第16週93話94話について紹介します。
<スカーレット先週のあらすじ>
百合子が来る時とは違って晴れ晴れした顔で『カフェ・サニー』を出ると、そこには三津が待っていて駆け寄ってきました。
三津は百合子が心配で店の前まで来ていたのでした。
破談になったのかと言うと相手を殴ってやると言い出した三津に百合子はプロポーズされたことを伝えて抱き付きました。
その晩、喜美子が作陶をしていると武志が出来上がった靴下の縫物を見せにきます。
「うまく出来たね!?最後までよく頑張ったね!」
喜美子は武志を褒めながらお駄賃を渡します。
「大事に使いなさいね!」
武志はそれを嬉しそうに握り締めたのでした。
それから、武志は喜美子が作っている作品をみて、どんな色にするのかを尋ねます。
悩んでいて未だ決めていないと答える喜美子に、仲の良い八郎に聞いたら良いと言います。
でも、喜美子は自分の作品だから自分できめるのだと伝えたのでした。
百合子は自分を心配してくれた三津に感謝します。
お礼に三津が別れた元カレのヒロシを蹴飛ばしに行くと伝えたのでした。
しかし、三津はもう忘れてしまったから今は蹴飛ばしたい相手がいないと言うのでした。
ならば、気になる人はいるのかと興味深い目つきで尋ねる百合子。
それを訊かれた三津は一瞬の躊躇のあとで笑いながら言いました。
「修行にきているんですよ、、、」
<93話と94話のあらすじ>
銀座での個展の下見に東京に出掛けていた八郎が戻ってきました。
東京での下調べで手ごたえを感じている様子の八郎の様子をみて喜美子は安心します。
しかも、八郎は東京で思いがけない人と出会っていたのでした。
唐突に八郎から『カフェ・サニー』に居るから来て欲しいと言われた喜美子。
喜美子は理由も明かされないまま店に向かい扉を開けます。
すると、店内にはコテコテの大阪弁で賑やかに話す金髪の男が八郎と話し込んでいました。
それは、数年前に川原家を訪ねてくれた世界的芸術家のジョージ富士川だったのです。
「ジョージさん!」
喜美子はジョージ富士川との再会を喜びます。
一通り近況報告を済ませた後で、喜美子は15歳の時に大阪に出る前に拾った室町時代の『信楽焼の欠片』のことをジョージ富士川にも話した喜美子。
喜美子はジョージ富士川から何をしたいのかを問われて、その古い信楽焼の緋色の作品を作るのが夢だと答えたのでした。
そして工房でそれをジョージ富士川に見せた喜美子。
ジョージ富士川もその欠片を見て強い興味を示して喜美子に言います。
「過去に誰かが出せていた色だから必ず出せる!」
そう喜美子を激励してくれたジョージ富士川は緋色の焼き物は薪の炎と灰によって生まれる特徴的なものだと分析するのでした。
その後も、ジョージ富士川は自分の芸術への熱い想いを喜美子たちに語ります。
そうして、ジョージは再会を約束して工房を後にしたのでした。
東京から帰ってきた八郎の姿を見て弟子の三津は大喜びします。
「先生!おかえりなさい!」
そう言うと三津は東京での成果について八郎を質問攻めにしたのでした。
一方、喜美子はジョージ富士川に再開したことで少しずつ自分のやりたい事の形が見えてきていました。
そして、八郎に『次の目標』について打ち明けようと思う喜美子でした。
ところが、翌日になって思わぬ問題が起きてしまったのです。
「どうしよう!?」
もともと中古で購入した電気窯が度重なる修理にも関わらず遂に使い物にならなくなってしまったのです。
その時の喜美子には橘ひろ恵から頼まれていた200枚の小皿の納品期日が迫っていて窮地に追い込まれてしまっていたのでした。
喜美子は何とかして小皿を焼き上げようとあれこれ思案し周囲に相談もします。
すると幼馴染の照子がかつて喜美子も働いていた『丸熊陶業』の窯を使えるように夫の敏春に掛け合ってくれたのです。
照子と敏春夫妻の好意によって200枚の小皿を焼き上げる事ができた喜美子は、いよいよ緋色の再現に向かって動き始めました。
そして八郎に自分の夢のことを伝えた喜美子。
それは以前より自分の中にあって引っかかっていた室町時代の古信楽焼が持っていた緋色の再現です。
それはジョージ富士川との再会が切欠になった喜美子の夢でした。
夢について打ち明けられた八朗は喜美子が想定していた以上に欠片について調べていました。
そして、喜美子に言いました。
「あの色は電気窯では出すことができない!穴窯をつくろう!」
穴窯は昔ながらの窯で薪をくめて火で焚き上げるものです。
八郎から穴窯のことを聞いて興味を持った喜美子は『窯業研究所』の所長の柴田に相談することにしました。
すると柴田は喜美子に意外な人物を紹介してくれたのです。
その人は小学生の時から知っていた『丸熊陶業』で陶工をしていた
喜美子と縁のある人物を紹介されたので喜美子はとても驚きました慶乃川善でした。
一方で喜美子と八郎が電気窯の故障で混乱していることもあって、川原家への結婚の挨拶ができずに困惑していた信作と百合子。
その間は電話などで双方の想いを確かめ合っていたのでした。
<スカーレット93話と94話の感想>
ジョージ富士川との再会が切欠となった喜美子の夢の形が見えてきましたね!?
それにしても電気窯が壊れてしまっては困りまます。
タイミングが良いのか悪いのか電気窯を捨てて新しく穴窯を作るように導かれているようです。
でも、知識がほとんどない喜美子たちに穴窯をつくることなんて出来るのでしょうか?
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