『エール』は2020年3月30日から放送開始のNHKの102作目の朝ドラです。
今回はyell第12週第58話と第59のあらすじを紹介します。
エール58話のあらすじネタバレ>
豊橋で関内音が生まれた1913年の春頃には世界的なオペラ歌手の双浦環は未だ無名の学生としてパリで音楽を勉強していました。
そんな環はパリに住んでいた友人の里子に誘われてホームパーティに出掛けます。
そのパーティは日本人画家が開催したものでしたが、満足にフランス語も話せない環は雰囲気に馴染めず戸惑っていました。
そんな環にひとりの日本人青年が近づいてきて声を掛けます。
彼はそのパーティの主催者で業界の中でも注目を集めていた新進気鋭の画家の今村嗣人でした。
今村は15歳のときに大きな賞をとって天才画家と言われていたのでした。
後日、そんな今村とカフェで偶然にも再開した環。
パーティ会場ではあいさつ程度の二人でしたが、お互いの夢について語り合い会話が弾みます。
嗣人の目指すものは世界から認められる画家になること。
環の目指すものは『スカラ座』や『オペラ座』の舞台に立つことでした。
そうしてお互いに惹かれ合い恋に落ちた二人。
ほどなく環は今村のアパートに移り住み始めます。
そんなある日、友人の里子から興味深い話を聞かされます。
イタリアで活躍している有名な作曲家のプッチーニが日本を舞台にしたオペラを作曲したと言うのでした。
外交官である里子の父親が日本大使館で開いた晩餐会で話題になったと言います。
そして、まもなく『蝶々夫人』のオーディションの公募が始まりました。
『蝶々夫人』は、日本人女性とアメリカ海軍士官の恋物語でした。
すぐに『スカラ座』でのオーディションに応募した環。
しかし、環は周囲の応募者の歌声に圧倒され実力の差を痛感させられたのでした。
数日後、諦めていた環のもとの1次審査通過の連絡が舞い込みます。
嗣人も一緒に喜んでくれますが、彼が開いた個展は新聞で酷評されてしまうのでした。
<59話のあらすじ>
秋になって今村嗣人はホームパーティをまた催します。
そのパーティに出席していたイギリス人からロンドンでオペラ『蝶々夫人』が開催されることを聞かされた環。
そしてイギリス人は環にそのオーディションを受けるように誘うのでした。
それを聞いた嗣人は、大きなチャンスだと環の背中を押してくれましたが、本人は新聞で酷評されてから深く落ち込んでいました。
そんな今村にも嬉しい話が舞い込んできます。
行きつけのカフェの持ち主から店舗内での個展開催の話を持ち掛けられたのでした。
久々に上機嫌になっている嗣人のもとに環がオーディションを終えて戻ってきました。
そして、環からオペラハウスに立てることが決まった事を聞かされた嗣人は小さなカフェでの個展開催との差に打ちひしがれてしまいました。
懸命に嗣人を励ます環でしたが、彼は嫉妬する自分が嫌だから歌を諦めろと頼まれます。
しかし双浦環が選んだのは自分の夢へのみ道でした。
今村嗣人と別れた環は、翌年には『蝶々夫人』のプリマドンナとして大舞台を踏んでいました。
そして各地での公演の大成功は双浦環の名前を世界中に知らしめたのでした。
その頃、嗣人が催したパリのカフェでの個展に批評家のピエールがやってきていました。
前に今村の作品を酷評したピエールがひとつの作品を賞賛し譲ってくれて頼みます。
しかし、その申し出を断った嗣人。
その絵は環が舞台で歌っている姿を描いたものだったのでした。
もう二度とあんな女性には巡りあえないと呟きながら嗣人は寂しいそうな顔をその絵を見つめていました。
<58話と59話の感想>
大きな夢を追うお互いを励まし合う恋愛だったはずが、いつしか自分と相手を較べ始めてしまった嗣人。
環にはそんな嗣人の想いは理解しがたかったでしょうね!?
嗣人はいつか大きくなった環が自分から離れていくことを心配したのかも知れません。
そして嗣人は失ってしまってから環の存在の大きさに気付いたような気がします。
でも環にしてみれば『蝶々夫人』の大成功は今村嗣人との恋愛のおかげも少なからずあったのではないでしょうか?
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