BSで再放送中のおしん31話 2019年5月6日月曜日 午前7時15分から7時30分放送内容です。
【おしん31話出演キャスト】小林綾子,小林千登勢,乙羽信子,長岡輝子,石田太郎,浅茅陽子,【語りナレーション】奈良岡朋子,【音楽】坂田晃一
朝ドラおしん31話あらすじ簡単まとめ
おしんは暇を出されることを覚悟していましたが、加代のたっての願いにより許されます。それからというもの、おしんと加代は姉妹のように仲良くなり、学校に行けないおしんのために大奥様のくにから共に手習いをみてもらうようになりました。 酒田に電気が引かれることになり、工事を見ていた加代が電柱の下敷きになりそうなところをおしんが瞬時に助けます。おしんは、いつしか加賀屋に必要とされる存在になっていくのでした。
おしん31話のネタバレあらすじ詳細
83歳になったおしん（乙羽信子）と圭は、銀山から酒田へ。 酒田の街を見下ろすおしんと圭。港も町も何となく物寂しく感じるおしん。そこにはかつての活気はない。 おしん「ほら、圭、あれ！ あの倉庫昔のまま残ってる！」 子守をしていたおしんが、その大きさに驚いた米の倉庫があった。細長く大きな建物の上に三角屋根がいくつも並び、色濃く昔の名残を残している。
おしん「あー、この並木もあの倉庫もあの時と同じ！ ここだけがそっくりそのままなんだよ。ここには、色んな思い出があるんだ。今でも夢ん中でこの並木を見ることがある。夢を見てんじゃないだろうね」 圭に頬をつねられ、痛いと悲鳴を上げるおしん。「夢じゃないよ」といたずらっぽい笑みを浮かべる圭。
圭「おばあちゃんが奉公した加賀屋っていうのは今もあるの？」
おしん「いろんなことがあってね」 圭「でも誰か、おばあちゃんのこと知ってる人ぐらいいるんじゃないの？」
おしん「あの頃の人はみんな亡くなっちまって、酒田も縁のないとこになってしまったよ」 圭「そういえば、俺父さんから聞いたことあるような気がするんだけど、俺の本当のおばあちゃんさ、酒田の人だって？ そうなの？ 父さん2つのときにお袋さんに死なれて、おばあちゃんとこもらわれてきたから、お袋さんのことは覚えてないらしいんだ。
『父さんのお袋さんは田倉（たのくら）のおばあちゃんだ』って言うだけで自分のお袋さんのことは何一つ話したことないけど、いつだったかな、ふとそんなこと……」 おしんは黙ったまま歩いている。
圭「おばあちゃん、父さんのお袋さんのことはよく知ってるんだろ？ だから父さんのことを引き取って育てたんだろ？」
おしん「圭のお父さんは私の息子だよ。私はそのつもりで育てたんだから」 圭「そりゃそうだ。２つのときから面倒見てきたんだもんな。本当のお袋と変わりないよね。父さんだってそう思ってんだし、俺だっておばあちゃんのこと本当のおばあちゃんだと思って甘えてきたんだ。申し訳ありません、変なこと聞いちゃって。そんな人のこと俺には関係ないんだ」
俊作の形見であるハーモニカを欲しがった加代と喧嘩になり怪我をさせたことで、加賀屋を追われかけたあの時、あのまま縁が切れていたら……。おしんにとってその思いは消えることはなかった。 きくに呼ばれるおしん。
おしん「オレの奉公先、決まったんだべか」 「おしんをどこへもやるな」と必死に訴えた加代だったが、清太郎とみのはこのままおしんを置いておくのは不安であった。「加代のために置くんだ」とくにに言われ、「加代のような何もわからない子供の言うことなど聞いて」と清太郎は納得できない。
「お前達よりよっぽど加代の方がよく分かってる。おしんは私が仕込むさけ、オレに任せとけ」 そこへ来たおしん。 おしん「ほんてんすまねえことしたっす。いつでも出て行けるように支度してあるから堪忍してけらっしゃい」
くに「おしん、お前をな、このうちさいてもらうこどにした。加代がな、お前を辞めさせねえでくれだと。加代には兄弟がない、小夜はいるどもあれはぼんぼでいねえのもおんなじだ。きっと寂しいんだろうなあ。これからは加代の遊び相手になってけろな」
おしん「んだら、オレこのままこごさ？」 くに「んだ、また小夜の子守っこも頼むぞ」
おしん「ほんてんオレ……」 おしんの目に、複雑な表情の清太郎とみのが映る。
くに「ふたりとも承知だで」 おしん「ありがとうごぜえます！ ありがとうごぜえます！」 加代の様子を聞くおしん。
くに「寝てる。お前の作ったミミズク喜んでたぞ」 嬉しそうなおしん。 加代の枕元にふたつ並んだススキのミミズク。 翌日。子守で玄関先を歩き回っているおしん。学校に行こうとする加代に走り寄り話しかける。
おしん「お加代様。怪我したとこ痛くねえか？」 加代「痛え。おしんも怪我したんだろ？ 痛えんだか？」 おしん「ちょっと痛え」 加代「今度ケンカしたときは、オレ負けねえがらな」
おしん「行ってらっしゃいっす！」 笑顔の加代を見送るおしん。初めて見る笑顔に、おしんもまた、加代のためなら何でもするとの思いを初めて抱くのであった。
おしん31話の感想
大切なものを奪われそうになり加代と喧嘩したおしんですが、「これだけは譲れない」という純粋な感情が加代に伝わり、境遇や立場を超えて友達になれた瞬間だったのではないでしょうか。また、すべてを見越しているくにの存在が大きいですね。
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