この記事はBSで再放送される”おしん”のあらすじネタバレです。
75話76話のあらすじ内容です。
<おしん75話76話のあらすじ>
結婚の申し込みをはっきり断ったおしんは竜三のはなしは終わったものだとその後は忙しさで思い出すこともありませんでした。
おしんは作造から受けた仕送りの増額に対応するために自分の生活は切り詰めて出髪の客を増やし仕立ての仕事も積極的にこなしていました。
おしんの実家では作造と庄司が酒を飲んでいます。
そこに郵便為替がとどいて不思議がるふじです。
「おかしいな。ついこの間送ってきたばかりなのによ、、、」
ふじは作造がおしんに金の無心をしたことがわかり激怒します。
どれだけ苦労して金を稼いで送ってくれているのかを案じるふじですが、作造は当然のこととして意に介しません。
作造は地主からの謝金の返済の目途がたったから、今度は家を建て直すつもりです。
「借金返すめどもついたし、やっと庄治の嫁も決まったっていうのに、これでは庄治も嫁もかわいそうだべ」
おしんが苦労して働いた金で庄司の嫁のために家を建て替えることに納得がいかないふじです。
「それなら庄治の甲斐性でやらせればええでねえが。この上おしんば当てにするようなことオレが許さねえ‼」
そう言うふじに作造が返します。
「お前はせっかく庄治が気に入ったおなごとの縁談ぶち壊す気か!うちさ手入れるのは相手の親との約束だ!こだなぼろ家さ喜んで来る娘がどこにいるが」
庄司は自分がこの家で我慢しているのは親がいるからだと言い出します。
ふじは庄司が町に出ても働ける自信がないからここに居るのだと言い返すのでした。
庄司が可愛くないのかとふじに問う作造に対しおしんが可哀そうと思わないかと作造に問うふじ。
家を守る者の為に金を送るのは当たり前だと言う作造に涙を浮かべるふじでした。
おしんはふじからの手紙を読んで、作造が家を建てようとしていることを知ります。
ふじは無理して送金せずに自分の為に金を貯めておけと手紙にかいていました。
おしんはふじの手紙で救われたような気持になれたのでした。
家を建てる事で両親と兄夫婦がうまく暮らしていけるなら金を稼ぐことくらい何でもないしそれが自分の務めだとおしんは諦めていたのでした。
少しふらふらしながらアテネへ出髪に向かうおしん。
そこに竜三が待ち受けていました。
どこか具合が悪いのではと心配する竜三に少し疲れているだけと店に向かうおしん。
竜三は毎日のようにおしんの姿を物陰から追っていたのでした。
そこに染子と八重子が出勤してきます。
竜三はふたりにおしんにご執心だと茶化されます。
おしんから何も聞いていないとふたりは竜三を店に引き込んで詳しい話を聞こうとします。
押し問答の挙句、本気かと聞かれた竜三は白状してしまいます。
「当たり前だ!しかし見事に断られちまったよ。それだけの話だ。じゃあ‼」
竜三は店にあらためて行く約束をしたあと、おしんは身体の具合が良くないように見えるから気を付けてやって欲しいと頼んだのでした。
その日のアテネはおしんが竜三のプロポーズを断った話で持ち切りです。
もったいと言う女給たちはおしんに竜三の良いところを分かってもらおうと必死です。
茂子の髪が結いあがりますが上手くいかないと呟くおしん。
次の染子の髪を結おうとしたおしんは、ふらふらとその場に倒れてしまうのでした。
田倉家では清がおしんの素性を調べてさせていました。
小作の娘で小学校もでていないと言う清に、読み書き計算は女学校をでたもの以上だと竜三は反論します。
2回も警察に捕まっていると清が言うと、2回とも間違って連れて行かれただけだと言い返す竜三。
堪りかねた清はそんなに言うなら勘当するから覚悟しろと言い出したのでした。
見かねた源右衛門は『嘘も方便』だから清におしんを諦めると言えと竜三に勧めたのでした。
源右衛門に背中を押されて竜三が清のところに行ったときに誰かがガラス戸を激しくたたき始めます。
「田倉さん!おしんちゃんが大変なんだよ!田倉さん!田倉さん!」
叫んでいたのは染子でした。
おしんが倒れたと聞いて家を出ようとする竜三を清と源右衛門が必死に止めようとします。
「おしんさんは東京に身寄りがないんだ。ほっとくわけにはいかん!」
そう言って清と源右衛門を振り切って病院に向かった竜三。
源右衛門が追いかけようとしますが清は無駄だと制したのでした。
竜三と染子は病院で医者の話を聞いています。
おしんは俗に心臓脚気と言われる症状で循環器系統に影響があ出ていると医者は言います。
さらに、ちょっとした運動量の増加で急に胸が苦しくなり、急性心力衰弱という状態を起こして死に至るこもあると説明されます。
治るんですかと竜三が医者に尋ねます。
「ビタミンBを大量に補給すれば。しかしこの患者さんの場合極度に疲労と衰弱がありますから、しばらくは絶対安静にして。ここ2~3日で危機を乗り越えられたら、後は大丈夫でしょう‼」
出来るだけのことをお願いすると医者に頼んだ竜三は自分がついているからと染子を店にかえしとのでした。
田倉羅紗商店では源右衛門が店の中に座ったまま竜三の帰りを一晩中待っていました。
番頭の姿をみて泊まってくるとは思わなかったと言う清でした。
「どこまで鼻の下の長うできとっとやろか。とにかく夕べどこさん泊まったかよう調べんさい。事と次第によっちゃあたいも覚悟のあっけん! そん時は源じいもかばうことはでけんよ‼」
翌日、目を覚ましたおしんは竜三に付き添われていることに驚きます。
竜三は事の経緯をおしんに説明し今はとにかく安静だと告げたのでした。
アテネでは女給たちがおしんの復帰を待ちわびています。
そして竜三がずっと付き添っているのを女冥利に尽きると言いあうのでした。
「キャー!!」「イヤー!!」
女給たちはが控え室の戸から覗いている見つけて叫びます。
それは田倉羅紗商店の番頭の源右衛門でした。
源右衛門は竜三が出入りしていたカフェを虱潰しに竜三を呼びに来た染子を探していたのでした。
おしんは食事がとれるまで回復してきていました。
贅沢病と言われている脚気だがおしんの場合は忙しさにかまけて白米とたくわんばかりを食べていたからでした。
もう大丈夫だと竜三を帰そうとしますがおしんが退院するまでは帰らないと言う竜三。
そのとき扉が開いて清と源右衛門が入ってきます。
竜三にはやく帰れといいながら、おしんには竜三と一緒にはさせないと言う清。
「田倉家が何だ! そんなもんに縛られておっ母さんの言うなりにならにゃいかんのなら、田倉家と縁を切った方がましだ! ああ! こっちから縁を切ってやる。店を出てけと言うんならすぐにでも出て行く。それで文句はなか?」
それを聞いて清はもう東京には用事が無くなったので明日佐賀に帰ると源右衛門に告げて病室を出て行ったのでした。
それから竜三はおしんに詫びたのです。
「すまん、嫌な思いさせてしまって。大人気ないと思うだろうが、私は嘘が言えなかった。おしんさんには断られてしまったが、だからってあんな風に責められたらやっぱり自分の気持ちに正直になるより他なか。何もおしんさんが気にすることはないんだ。なるようになったんだよ。……さ、少し寝た方がよか、、、」
<おしん75話76話の感想>
貧しさは作造や庄司から人の優しさを奪ってしまっていますね。
自分たちが生きていく為なら身内であろうとも犠牲にしても仕方ないと思うまで追い詰められています。
おしんは自分が頑張ることで母親が少しでも楽になる事を信じて働き続けましたが、遂に病気になって倒れてしまいましたね。
それにしても竜三はおしんの為ならすべてを失っても良いと云う覚悟なんですよね。
それは加代が浩太に寄せた想いと通じるものがあります。
ここまで竜三に思われたおしんの心は果たして動くのでしょうか。
スポンサード