NHK連続テレビ小説の82作目”ゲゲゲの女房”は、漫画家の水木しげるさんの妻の武良布枝さんの自伝「ゲゲゲの女房」を原案にドラマ化されたものです。
今回は、2010年7月14日と15日に初回放送され
再放送は2019年11月4日と5日の93話94話について紹介します。
<前回のあらすじ>
茂は豊川から依頼された漫画のアイデアを練るために部屋にこもっていました。
そして、家にあるだけの金を布美枝に集めさせて、それを持って亀田の質屋に飛び込んだのです。
そして、そこで茂は質流れのテレビを購入したのでした。
茂は豊川からのアイデアを練りながら、依頼内容を自分の中で反芻していました。
「テレビより面白いもの、、、」
テレビを知らなければ、それより面白いものなど描けるはずがないとの考えに至って行動だったのです。
それからと云うもの、茂はテレビの前に座り込んでずっと画面を見続けました。
そして、茂はテレビ番組の内容ではなく、テレビを題材にしたアイデアを閃きます。
それは、主人公の少年がテレビの中に自由に入り込んでは、欲しいものを何でも持ち出すと云う今までにない着想に基づく『テレビくん』だったのです。
さっそく、自分のアイデアを豊川に伝えて意見を求めた茂。
「面白そうだ、、、子供たちがスターになる、、、」
豊川は乗り気になってくれます。
しかし、茂は豊川が口にした”子供たちがスター”と云うことに違和感を覚えたのでした。
「子供たちのスター?これでいいのかな、、、どうも何かが違うような、、、」
茂は、豊川の言葉から『テレビくん』には何かが足りない事に気付いたのでした。
<ゲゲゲの女房93話94話のあらすじ>
茂は、『テレビくん』が子供に受けるために何が足りないのかを考えていました。
「何が足りないのか?どこが違っているのか?」
ずっと考えていた茂は、『テレビくん』には”可愛いらしさ”が足りないことに気付くのでした。
茂は、主人公の少年のキャラの特異性にとらわれすぎていたのです。
「テレビに自由出入りできると云う主人公の特異性を顔にまで出してしまった、、、余りにも奇妙な顔にしすぎた、、、こんな顔じゃ転校してきた時にみんなの人気者にはなれない、、、」
茂は自分の考えたことを豊川に相談します。
「先生の言う通りですね!?主人公が可愛いほうが物語りの奇妙さが引き立ち面白くなりますよ!」
豊川からも同意が得られた茂は、さっそく描き直すことを約束しました。
茂は、主人公のテレビくんのイメージを何枚も何枚も描き直しつづけます。
「ただ単に子供に人気で可愛いだけじゃ駄目なんだ、、、不思議な力を持っている雰囲気を持たせなきゃ、、、」
イメージが固まらなくて悩んでいる茂を布美枝は少しでも助けようと思います。
布美枝は、参考になりそうな雑誌の切り抜き記事などを商店街の人たちにも頼んで集めたのでした。
でも、布美枝は茂から常日頃より仕事のことには口を挟むなと言われていたこともあり、恐る恐る自分が集めた記事を茂の前に差し出します。
「余計な事をするなって、、、怒られるかもしれないけれど、、、」
すると、布美枝の差し出した記事を見た茂が予想外に喜んでくれたのです。
「これはいい!ちょうどこう言うの探してたんだ、、、」
それを聞いて布美枝は嬉しさがこみ上げてきて笑顔になります。
そしてその後、茂は布美枝に出来上がったばかりの『テレビくん』のイメージ画を渡したのです。
茂が描き直した『テレビくん』は、頬がぷくぷくしていて、まるで藍子の赤ちゃんの時を思わせるものでした。
「可愛い、、、」
喜美子がそう言うのを聞いて照れながら茂は仕事場に戻っていきました。
「この子がテレビの中を自由に歩き回るのか、、、」
布美枝は、ついつい茂が描き直した『テレビくん』が動き回るのを想像してしまうのでした。
茂にしてみればやっと主人公のキャラクターが決まっただけで本当の制作活動はこれからだったのです。
そして梅雨の終わりごろになって、苦心の末にようやく茂は『テレビくん』を書き上げたのでした。
茂は完成したばかりの『テレビくん』を豊川に見せます。
「可愛くて、、、愛嬌があって、、、ちょっとトボケタ顔が先生らしい!
それから貧乏の中で頑張っている新聞少年、、、この子がいいですねぇ!?」
描きあがったばかりの『テレビくん』を豊川は絶賛したのでした。
そんな豊川の評価に気をよくした茂は少し自慢げに笑って言います。
「貧乏の話は書いていて力が入るんですよ!?何しろ自分自身がよう知ってますからね、、、」
貧しい子供の現実があるからこそ、不思議な世界への憧れが強く迫ってくるのだとやや興奮しながら饒舌になる豊川でした。
そんな豊川に茂は少し不安そうに訊きます。
「子供の読者にもちゃんと伝わりますかねぇ?」
それを聞いたと豊川は、子供こそがこの作品の一番の理解者だと穴息を荒げたのでした。
『テレビくん』に大満足の豊川は、今度は『週刊少年ランド』での短編の連載を茂に依頼したのでした。
豊川の作品への注文は”奇想天外な戦いのある作品”でした。
そのリクエストに対して茂は『墓場鬼太郎』を描きたいと豊川に伝えたのでした。
そして、それは豊川も茂に期待していたものだったのでした。
深沢は茂がメジャー誌での漫画連載が決まったことを聞いて喜びます。
「本格的に新しい風が吹き始めた!漫画は子供だけじゃなくなる!素晴らしい事だ!」
しかし、秘書の郁子は自分たちが折角そだて上げた漫画化を、大手に持ち逃げされたとしか思えなかったのです。
一方、布美枝は茂が貰ってきた雄玄社からの多額の原稿料に、ただただ驚くばかりでした。
そして、村井家もやっと電話を引き事ができるようになったのです。
そして、さっそく電話がなります。
それは、豊川が茂に『墓場鬼太郎』の執筆を正式に依頼してきてきたものでした。
しかし、『週刊少年ランド』に掲載がはじまった茂が描く『墓場の鬼太郎』は、読者からの指示が得られず、人気投票で最下位となってしまいます。
そのせいで編集部内でははやくも打ち切りの議論さえでてしまいます。
そんなある日、浦木は雄玄社で小耳に挟んだ『墓場の鬼太郎』の不人気を村井家に伝えるためにやってきます。
しかし、茂は戌井が口にしていた『鬼太郎の奇跡のような生命力、毎回消えかかってはそのつど復活している不死身な力』と云う言葉を思い出しながら、ひたすら黙々と執筆をつづけました。
<93話94話の感想>
豊川の作品へのリクエストは抽象的なイメージのようなものでした。
それでも、自分の感性を信じて『テレビくん』というこだわりの作品を描き上げましたね!?
そして、登竜門として請け負った『テレビくん』が期待以上の出来栄えだったのか、週刊少年ランド』での短編の連載を依頼されることが来ててよかったですね!?
でも、いざ掲載がはじまると読者からの指示が得られませんね!?
不死鳥のような『墓場の鬼太郎』を信じて応援したいですね!?
この回の豊川さんものってるキャスト紹介記事はこちらから↓↓
ゲゲゲの女房 キャスト 子役 他一覧 相関図や子役(藍子)の現在や豊川まで紹介!
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