NHK連続テレビ小説の82作目”ゲゲゲの女房”は、漫画家の水木しげるさんの妻の武良布枝さんの自伝「ゲゲゲの女房」を原案にドラマ化されたものです。
今回は、2010年7月28日(水)から31日(土)に放送された18週の105話から108話について紹介します。
<ゲゲゲの女房105話のあらすじ>再放送
豊川も放送プロデューサーも彼が改めて描いた原稿を見て期待を膨らませます。
放送局での反応もよく話はどんどん前に進んだのでした。
その結果、『悪魔くん』の放送は毎週木曜日30分の連続放送が決まります。
そこへ、嵐星社の加納があらわれて放送決定を祝福しながら、子どもたちに人気が出ると太鼓判を押したのでした。
加納が悪魔くんの「エロイムエッサイム」と云う子供が口ずさみやすいフレーズが人気の鍵だと言うと、しげるは歌詞も「エロイムエッサイム」を盛り込むことを提案しますが、歌詞作成の依頼を受けてしまったのでした。
その頃の加納は仕事に物足りなさを感じていて、今回の豊川や放送プロデューサーの
ような新しい波を起こす仕事がしたいと思っていたのです。
そんな嘉納は嵐星社に戻ってから社長の深沢に雑誌ゼタに水木しげる特集を組むことを提案します。
しかし、深沢は消極的で水木しげるに負荷はかけられないと言い張るのでした。
嘉納はゼタの販売部数を伸ばす絶好のチャンスだと主張しますが、深沢はゼタが新人漫画家の活躍の場としての使命を負っているとして敢えて販売部数は追わないと云う考えを持っていたのでした。
<ゲゲゲの女房106話のあらすじ>
放送当日にもなると、すずらん商店街では『悪魔くん』の放送の話題でもちきりでした。
水木プロダクションでは、放送のあとのお祝いの準備に大わらわになっていました。
慌ただしくしている布美枝がしげるに義母の話をしているところに両親と兄弟のみつおまでが姿をあらわしたのです。
父親の修平は、家のテレビが壊れたので皆で一緒にみてお祝いしようと訪れたのだと言います。
そして、いよいよ放送が始まりました。
皆が食い入るように画面を見つめていました。
しかし、イタチこと浦木だけは、何故か修平の顔を見るなりその場から消えてしまっていたのでした。
でも浦木は喫茶店でひとり放送をみて感激していました。
こうして、最初に『悪魔くん』のテレビ放送が来たときは、しげるは乗る気がありませんでしたが布美枝の後押しで見事に復活を果たしたのでした。
<107話のあらすじ>
翌日、修平はしげると一緒に朝食を取りたくて、寝ているしげるを起こそうとしますが起きてくれません。
それで気分を悪くして朝からぶつぶつ言う修平でした。
一方、みつおは仮病を使って会社を休もうと電話をするのですが、わざとらしい咳で電話の向こうから嫌味を言われてしまいます。
それを見ていた修平は何とみつおに咳に演技をつけるのでした。
そして朝食のときに修平は、小学生の頃のしげるは朝寝坊で定刻に登校したことなど一度もない遅刻常習犯であったことを話題にして機嫌をなおしたのでした。
そして、絵だけは小学校の頃から秀でていたと懐かしんで話し始めたのでした。
朝食が終ると仮病で仕事を休んだみつおに、修平はしげるのところで働くことをすすめ始めたのでした。
そんな朝のどたばたが終って、しげるの両親は境港へと帰っていきました。
ふたりを見送る時に布美枝はテレビ購入の足しにと心ばかりのお金を差し出しますが、修平は壊れたというのは嘘で皆と一緒に観る為の口実だったと話してくれました。
『悪魔くん』は思惑通りに子供たちの心をつかんで瞬く間に人気になっていきます。
それにつられて少年ランドもとうとう100万部を突破したのでした。
そして藍子の誕生日でもあるクリスマスイブが近づいてきました。
昨年までは、思うように祝ってやれなかった誕生日を、人並みに祝福してやれることに感謝し喜ぶ布美枝。
そんな矢先に布美枝は激痛に襲われます。
予定日までまだ半月もあるのにと、急遽受診すると逆子になっていることがわかります。
そして、緊急帝王切開になったのです。
<108話のあらすじ>
布美枝のお産でいずみも出ていってしまいました。
残ったしげるはいずみから藍子の誕生日を祝って欲しいと言われていて困り果てます。
そこに、雄玄社の村井が原稿をとりに追いかけて来ますが、まだできておらず藍子を仕事場に連れていくのでした。
翌朝、いずみが家に戻ると出来上がった原稿を持った村井とすれ違います。
藍子のことが心配になったいずみですが、仕事場で椅子にもたれて寝ている姿をみつけて安心したのでした。
しかし、水木プロダクションの仕事部屋は戦場跡のように散らかり放題になっていて、スタッフも疲れ果てていました。
しげるは準備しておいたプレゼントも藍子に渡しておらず、手渡しながらクリスマスツリーを飾り付けます。
鬱憤が貯まっているいずみは倉田にそんなに仕事が大切かと文句を言っている時に、藍子がストーブで火傷をして泣き出してしまいます。
しげるが急いで藍子を病院に連れていったので大事には至りませんでした。
この一件でしげるが布美枝や子供のことをほったらかしにしているわけではないことが分かったいずみは安堵しました。
ばたばたしましたが、布美枝も無事に元気な女の子を出産したのでした。
産後の経過も順調で退院日に布美枝を車で迎えにいくいずみ。
しげるは藍子の火傷の一件で免許もないのに車を購入することを決めていたのでした。
運転手はいずみでした。
倉田も免許を持っていたのでしげるは運転手として役にたちます。
こうして、村井家にまた新しい家族が加わったのでした。
その夜、布美枝としげるはふたりで話しています。
しげるは『悪魔くん』が順調で、子供たちの間で”エロイムエッサイム”と云う言葉も流行っていると嬉しそうに布美枝に伝えます。
それを聞いた布美枝が、しげるが言った通りに復活したと嬉しそうな顔をすると、しげるは7年もかからなかったと笑ったのでした。
<18週の感想>
『悪魔くん』は多くの人の想いでテレビ放送化に辿り着きました。
しげるのトラウマも改めて描き直したこともあって無用の心配に終わってよかったですね!?
加納が言っていた、子供が口ずさみ易いフレーズがあるとヒットして視聴率が伸びると云うのは現在でも言えることです。
『悪魔くん』のヒットで皆が幸せになっていますが、ヒットを確信していたひとりの加納だけは当事者になれない悔しさを感じていとようです。
そして、あらたに家族が加わったことで村井家がどうなって行くのかも楽しみですね!?
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