光る君へ27話ネタバレ不倫で道長との子供賢子授かる!病気で政治退任?

長らくの間隔を経て、藤原宣孝がまひろのもとを訪れ、新たな重責を担うことになったと報告します。宣孝は軽やかに「左大臣の配慮」と述べますが、まひろは祝福の言葉を返し、持ってきた贈り物を心から喜びます。

まひろは、いとからの「自己を貫くだけでは孤立する」という助言を受け入れたのです。

「考えを改めました」とまひろは言います。「悪口を言わないまひろは、少し怖いですね。普通になりすぎないでください」と宣孝は冗談を言いつつ、二人は和解します。

新緑が目を楽しませる季節に、まひろは体調の変化を感じ始めます。彼女は妊娠していました。

2月に授かったといとに告げられたまひろは、石山寺での出来事を思い返します。

「黙って最後までやり遂げます」とまひろは宣孝に妊娠を告げます。子が師走に生まれると伝えても、「健やかな子を」と宣孝は彼女の体を気遣います。まひろは一人で月を仰ぎ見ます。

9月、内裏の清涼殿で、晴明は彰子の入内について11月1日が適切だと帝に進言していました。道長と倫子は入内式を盛大にするために豪華な装飾品を準備し、公卿たちが作った歌を藤原行成に清書させて屏風を作る計画を立てます。

「公卿たちが捧げた名入りの歌を示せば、帝も彰子を高く評価するでしょう」と道長は言います。藤原実資は「前例がない」と反対しますが、予期せぬことに花山院からも歌が寄せられ、屏風は完成します。

これにより入内式は一層華やかなものとなります。そして11月1日に彰子が入内し、6日後の11月7日に定子は皇子を出産します。

平生昌の屋敷で出産した定子を、藤原伊周と藤原隆家の兄弟が訪れます。伊周は、「これで左大臣も私たちを軽んじることはできない。

皇子が東宮になれば、再び私たちの時代が来る」と言いますが、隆家は慎重に、「生まれた皇子が東宮になるということは、帝が退位されるということです。帝が退位されれば姉上の地位も低下します」と応じます。伊周は憤ります。

母親である藤原詮子は一条天皇に皇子誕生を祝いますが、一条天皇は、「私は母上の言うとおりに生きてきました。そして今、公卿たちから指を指される帝になっています。

母上から逃れるために、私は中宮に救いを求め、夢中になりました」と言います。自分は父・円融天皇に愛されなかった母の操り人形、慰み者だったと言い放ちます。

その後、一条天皇は彰子のもとへ向かいます。彰子の背後には豪華な屏風がありますが、一条天皇が声をかけても、彰子は「はい」としか答えず、会話は続きません。

道長は定子の出産により落胆していますが、安倍晴明は彰子を中宮にすることを提案します。これは「一帝二后」という前例のない大胆な案でしたが、「世の平安のためなら」と行成は賛成します。

年の暮れに、源倫子は5人目の子・威子を出産します。同じ日、まひろも静かに女の子を出産しました。

平安時代末期、都へと帰還したまひろは、宣孝との婚約を果たし、

身ごもった子を夫婦の子として育てる決意を固めます。

しかしながら、その待望の命は、世に出る前にこの世を去ってしまうのでした。

深い悲しみに暮れるまひろが、都の路を歩んでいたところ、偶然にも道長との再会があります。

道長は腰の痛みに苦しんでおり、従者に支えられながらの姿を見て、

まひろは周明から学んだ宋の医術を試してみる価値があると感じ、

道長の治療を引き受けることにしました。

これがきっかけとなり、まひろと道長は定期的に会うようになります。

治療を続けて1年が経過した頃、まひろは自身の身体に変化を感じ、

再び新しい命を宿していることに気づきます。

そして翌998年、まひろは長女・賢子（けんし）を無事に世に送り出します。

しかし、この子の父親が誰であるかは、語られることはありませんでした。