おちょやんあらすじネタバレ16週【戦争で身寄りをなくした寛治を養子に!劇団の準備金を盗む の巻
<おちょやん16週のあらすじ>
千代が30歳を迎えていた昭和12年の日本は中国との戦争に勝利して好況を迎えていました。
『鶴亀家庭劇』も戦争ネタで賑わっていて連日のように満員となる大盛況となっていたのです。
その年の瀬も迫ったある日、鶴亀の熊田が社長の大山の命令を受けたと言って15歳の少年である松嶋寛治を劇団に連れてきます。
そして千代と一平に年明けに縁者が迎えにくるまでの間だけ面倒を見て欲しいと頼んだのです。
少年が身寄りを亡くしている身だ聞かされて自分たちと似通った境遇だと感じた千代と一平は熊田の申し入れを請けて寛治の面倒をみることにします。
寛治に向かって母親がどんな人だったかを尋ねる千代。
ところが会った事もなければ生きているか死んでいるのかも知らないと寛治から返されてしまいます。
そんな寛治に向かってここにいる間は自分が母親代わりだからと無理やり『お母ちゃん』と呼ばせようとしますがそれもまた拒絶されてしまった千代。
そんなときに、千代を訪ねて懐かしい人が姿を見せてくれたのでした。
それは京都の撮影所で世話になった元助監督の木暮と看板女優として活躍していた高木百合子だったのです。
京都の撮影所を辞めて東京の実家に戻った木暮でしたが百合子と再会したことが切欠となってまた映画の世界に戻ったのだと話してくれます。
しかも、以前から片思いだった百合子と結婚して今は二人で全国を飛び回っているのだと聞かされた千代。
唐突に訪ねてきたのは雪のせいで列車が動かなくなってしまったからだと話すふたりは、動き出すまでの間だけ泊めて欲しい千代と一平頼みます。
そんな二人からの頼みを千代と一平は快諾したのでした。
ところが翌日になって一平が厳しい顔をして家に戻ってきます。
一平は鶴亀の熊田から木暮と高木が時流とは逆の芝居をしていたことで特高警察に目をつけられて追われている身だと聞かされて衝撃を受けていたのです。
実は小暮と高木は特高からの追跡から逃れて何とかしてソ連に亡命しようとしていたのでした。
その事を知った寛治は通報せずに二人をそのまま逃がしたら後々特高から仲間だと疑われてまずいことになると心配しますが、二人は絶対に自分たちを裏切らないとはっきりと言いきる千代。
そして、何とかしてソ連への亡命を思い留まらそうと考えた千代は百合子を『鶴亀家庭劇』で一緒に芝居をしようと誘ったのです。
ところが百合子は客に媚を売るような芝居はできないと否定して、千代にウケればそれでいいのかを訊き返します。
そんな百合子に自分は喜劇役者だからウケればいいのだと千代が応えているところに特高警察が二人を探しにやってきたのです。
木暮は自分達が逃げれば千代たちにも迷惑をかける事になるからと出頭しようとしますが、千代はそんな二人を二階に隠したのでした。
警察は一階をくまなく探したあとで二階を探し始めます。
そして特高が押し入れの襖を開けるとそこに隠れていた寛治を見つけられてしまったのでした。
千代は父親が陸軍のお偉いさんの隠し子だから見逃して欲しいと特高警察の前で咄嗟にひと芝居を打ったのです。
それを聞いて諦めて千代たちの家から引き揚げていった特高警察。
実は、木暮と高木は寛治よりさらに奥に隠れていて千代の機転で難を逃れる事ができたのです。
そうして列車も動きはじめて二人は旅立っていきます。
ところがその翌日になって一平が大山社長から預かっていた舞台の準備金がまるごとなくなっていたことに気づいたのです。
千之助は木暮と高木に盗まれたのではないかと疑いますが、絶対にそんなことはないときっぱりと言い切る千代。
そして、一平と千之助が大山社長に預かったお金が無くなってしまったことを報告しに行っている間に千代は寛治と一緒になってお金を探しはじめたのです。
探しているうちに寛治が盗まれたお金の金額を知っていたことを不思議に思った千代は本人に理由を尋ねます。
ところが一平から教えてもらったからだと寛治が答えるとそれを疑いもせずに納得したように再び千代はお金を探し始めます。
そのうちに何故か寛治がイライラしはじめたのでした。
そしてお金が入っている封筒を千代の前に投げ出して自分が盗んだと白状して、千代に人が好過ぎると言い放つ寛治。
役者の才能がないと自分の父親から捨てられた寛治は劇団員から裏切られたことも手伝ってその頃にはまったく人を信じる事ができなくなっていたのです。
寛治は自分に役者の才能がないために父親に捨てられうえに、劇団員たちにも裏切られ人を信じられなくなっていていたのです。
だから余りにも人が好い千代や一平の仕草を見て寛治は常々苛立ちを覚えていたのでした。
さっそく、お金が見つかったことを報告するために寛治を連れて大山社長のもとを訪れた千代。
そこには一平と千之助の他に熊田もきていました。
社長の大山たちに劇団の準備金を盗んだのは寛治だったと千代が報告したにもかかわらず、当の本人は全く謝ろうとしません。
そんな寛治の様子を見かねた千代は代わりに自分が謝ることを伝えてから、自分達には預かった少年を守る責任があるからと大山社長に時間の猶予を頼み込んだのです。
すると千代が謝る姿をみていた寛治が赤の他人がどうして自分のためにそこまでするのかと叫んだかと思うとそのまま部屋を飛び出していったのでした。
それからしばらく寛治は千代と口をきこうとしません。
そしていよいよ明日には遠縁の人が迎えに来ると云う日に千代と一平は今までの自分たちが歩んできた境遇について寛治に明かします。
それからこれからも自分達と一緒に暮らさないかと寛治を誘った千代。
自分たちは絶対に寛治を裏切らないと告げた千代は、それは同じようなことを経験してきたから痛みがよくわかるからだと説明したのです。
騙されないと無理やり笑って自分の気持を誤魔化そうとする寛治に向かって、笑いたくない時に無理に笑ったりせず泣きたければ泣けばいいのだと諭した千代と一平。
そう言う千代に抱きしめられた寛治の目には涙が溢れそうになっていたのです。
しばらくして『鶴亀家庭劇』の年明け興行が始まります。
舞台の上には千代や一平たちの他に新しい座員として寛治の姿もあったのでした。
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