NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回はスカーレット1月7日(月)と8日(火)に放送予定の14週79話80話について紹介します。
スカーレット前回あらすじ
ジョージ富士川が川原家に来てくれました。
再会を喜ぶ喜美子ですが、ジョージ富士川は庭に出て皆で絵を描こうと言い出します。
しかし、喜美子は何を書いたら良いのか悩みます。
すると、ジョージ富士川は喜美子に課題を与えてくれます。
それからは、喜美子の手は動いて絵を描き始めたのでした。
「こうしなければならない事なんて一つもないんだ!自由は自由なんだ!」
そう言いながらジョージ富士川はぐちゃぐちゃな絵にします。
喜美子たちもぐちゃぐちゃな絵を描き始めたのでした。
その日から八郎は作品作りをするようになります。
喜美子も自由に作陶してみたいと思いましたがその時は八郎に遠慮したのでした。
その結果、ジョージ富士川から何かを得た八朗が作った作品は陶芸展で賞をとり皆も喜んだのでした。
八郎の受賞後は喜美子も作陶を開始します。
しかし、作っていると常治の事が思い出されて涙が頬を流れ落ちたのでした。
喜美子はこれまで一切の悲しみを貯め込んでいましたが、それを一気に吐き出したのです。
そうして、喜美子が初めて自由に作った作品が出来上がりました。
<スカーレット79話と80話のあらすじ>
常治が亡くなって3年の月日が流れ、喜美子は31歳になっていました。
そんな時に、深野心仙から年賀状が届きます。
年賀状に描かれていた絵を見て、自分らしく生きる深野を羨ましく思う八郎でした。
息子の武志も素直で活発な小学生になっていました。
その頃になると、三女の百合子は『あかまつ』で信作と相談しながら酒を飲むようになっていました。
そんな百合子が喜美子に銀座で開催する八郎の個展について訊いてきます。
八郎は3年前の陶芸展で金賞を受賞したことで、陶芸家としての名前が広く知れ渡ることになりました。
その結果、展示会や講演会の依頼も多くなってきていました。
八郎の作品が高く売れることもあり、一家の暮らし向きは以前よりはましになってきていました。
しかし、八郎自身は精神的な息苦しさを感じるようになっていたのです。
その頃、八郎は『陶業研究所』の所長の柴田から頼まれて畑山順と稲葉五郎のふたりの通い弟子を預かっていました。
その二人は喧嘩ばかりしていて、それを治めるのが喜美子の役目になっていたのです。
一方、喜美子は照子から『おかあさん合唱団』に誘われますが、時間的な余裕が無かったので母親のマツに話をします。
マツは、川原家に揃ってきた電化製品のお陰で家事が楽になっていたのでした。
「おとうちゃんいたら叱られるな?」
少し申し訳なさそうに言うマツに喜美子は生きいきした母親が好きだと送りだしたのでした。
喜美子と八郎は武志を寝かしつけた後の工房にいる時だけが二人の時間になっていました。
八郎は陶芸家として、喜美子は思うままに陶芸の道を究めていきました。
八郎は、工房での時間が好きだと言いながら、銀座での個展に目玉となるような『素晴らしい新作』を要求されていて悩んでいました。
「『素晴らしい新作』って何だろう?」
それを聞いた喜美子は口を開きます。
「長らく見ていても飽きのこないものでは?」
そして、八郎ならできると激励するのでした。
ある日、信作が工房に八郎を訪ねてきました。
しかし、工房には『窯業研究所』の所長の柴田が先に来ていました。
柴田は八郎から二人の弟子を辞めさせる話を聞かされ納得していました。
その代わりに、銀座の個展に集中する様に八郎を激励します。
柴田は『目玉になる新作』が出来たかを八郎に訊きます。
美術商の佐久間からもイメージを一新するような芸術作品の依頼を受けていたのでした。
柴田の話は陶芸家の立ち振る舞いに及びます。
挙句の果てに喜美子にまで忠告したのでした。
「川原八郎の妻である自覚を忘れない様に、、、」
その時、奥の部屋でその話を聞いていた信作は苦い表情を浮かべました。
柴田が帰ると八郎は『目玉になる新作』や『イメージを一新するような芸術作品』の重圧に押しつぶされそうな顔になります。
待っていた信作は八郎に今年の『火祭り』の参加を依頼し始めたのでした。
それから、最近は付き合いが悪いと八郎に迫ります。
以前は、信作と八郎は『あかまつ』でよく飲んでいたのでした。
『あかまつ』の話題がでた時に喜美子は信作を問い詰めます。
「最近、『あかまつ』で百合子とよく飲んでいるの?」
それを聞いた八郎は良い話のかと期待します。
しかし、信作の話は違いました。
信作は八郎の受賞以降の喜美子の行き過ぎた八朗支援に不満を抱いていたのでした。
しかし、喜美子はそれで良いと言います。
でも、信作は引き下がりません。
「今の喜美子は喜美子じゃない!」
図星を突かれた喜美子は反論しますが、百合子からそれの相談を受けていた事を聞くと、気まずくなって信作を追い帰したのでした。
その日の夜、いつものように工房で作陶する喜美子と八郎。
唐突に『次世代展』に応募してみてはと八郎が喜美子に切り出します。
八郎は昼間の新作の話を気にしていたのでした。
もっと自分の世界を広げて自分のやりたいようにしたらと言い出したのでした。
八郎が釉薬の話題に触れると、喜美子の口から釉薬の複雑な調合割合が飛び出してきました。
驚く八郎に、八郎に追いつきたいと思って密かに猛勉強してきたと言う喜美子。
しかし、八郎は感心しながらも複雑な表情を浮かべていました。
<第79話と第80話の感想>
喜美子は八郎の為に尽くそうと心に決めているようです。
しかし、百合子や信作は喜美子らしさがなくなってしまうと心配しますね!?
そして、信作から話を聞かされて八郎もそれに気付いたようです。
八郎は喜美子の好きなようにさせてやりたい気持ちがある一方で、喜美子に何に眠っている何かに大きな脅威を感じている様ですね?
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