この記事はBSで再放送される”おしん”のあらすじネタバレです。
2019年6月7日、8日の放送内容です。
59話60話出演キャスト】田中裕子,渡辺美佐子,谷川みゆき,此島愛子,乙羽信子,大橋吾郎,
おしんあらすじ559話60話簡単ネタバレ
大正8(1919)年、おしん(田中裕子)は19歳の春を迎えた。カフェ「アテネ」の女給たちの髪結いは、おしんの日課になっていた。おしんは、竜三という男あてに、染子から三度、茂子にも八重子にも同じ男あての恋文の代筆を頼まれた。竜三とはどんな男だろうかと、ふと好奇心をそそられた。しかし、無責任に代筆した自分が、三人の女性たちに申し訳ないことをしたようで、おしんは暗い気持ちになった。
<おしん59話60話のあらすじ>
店に戻ったおしんは代筆した事も含めてたかに報告します。
「私は髪結なので余計なことをしてはいけないことはよく分かっているんですけど、大事なお客様なのでお断りするわけにもいかなくて、、、申し訳ありません‼」
できる範囲で客の要望に応えてひいきしてもらえる様になることが必要だとたかは言います。
たかは代筆に対しての心付けはおしんに渡しますが決まりだからと言って固辞します。
アテネでは女給たちがおしんに結ってもらった洋髪に気を良くしています。
あまり評判がよくなりすぎておしんが忙しくて自分たちの時間がなくなることさえ心配するありさまでした。
そこへ今まで出髪をしていたつるがあらわれます。
でも、誰が頼んだのかと染子はみんながおしんにやってもらうとあからさまに言うのでした。
するとつるはどら焼きを取り出してお世話になったし、またお世話になるかも知れないと言います。
つるは八重子の髪を結っているおしんを見つけて皮肉を言います。
すると茂子が、力と才覚さえありゃ誰だって大臣にも博士にもなれるご時世だから髪結だって腕のいい者が勝ちなんだとおしんを立てます。
自分は腕が悪いと本気とも冗談ともとれない話をして女給たちと笑うことしか出来ないつるでした。
おしんは圭が友達と会うために出掛けた隙に美容院に行ってきます。
先にホテルの部屋に戻っておしんを待つ圭。
おしんがどこへ行ったのかを心配していた圭でした。
出掛けるなら置手紙でもしてくれたらと圭は言います。
自分はもうろくしていなから大丈夫だが大学は大丈夫なのかと圭を心配するおしん。
大学は大丈夫でおしんと旅をする方が意味あると言う圭はおしんにお洒落して何処に行くつもりなのかを尋ねるのでした。
おしんはホテルに入る前に歩いた昔働いていた場所に建っていた美容院に行ってみたかったのだと話します。
今の美容院は昔とは様変わりしていて店員はサラリーマンのようになっていたと圭に語るおしん。
おしんが髪結いをしていた事を知らされた圭は何故美容院チェーンにならなかったのかを不思議がります。
「でもあの時は一生の仕事にするつもりだったから遮二無二働いた、、、いつか自分の店を持てるようになりたいと思って、そのためにはどんなことでもしたね⁉手紙の代筆をしたり、頼まれたら一晩で着物を仕立てたことだってあった!髪結を辞めるには、辞めるだけの色んな事情があったんだよ‼」
おしんは19歳の春を迎え、アテネへの出髪はおしんの日課になっていました。
その年の1月に一世を風靡した松井須磨子が自殺していました。
おしんが茂子の髪を結っている間に女給たちは須磨子の自殺から恋愛の話へと話題を変えていきます。
「人間の愛には、古いも新しいもないの!ねえ、おしんちゃんは好きな人いるの?いるんだろうなあ、その器量だもんね。ほっとくはずがないわよね男が、、、」
唐突に茂子に話を振られたおしんは、自分はおんなばかりの所にすんでるからと答えるのでした。
茂子の髪を結っているおしんに八重子が田舎への手紙の代筆をして欲しいと頼むと、自分も見舞い状を頼みたいと茂子が言います。
「大繁盛だね!おしんちゃん、代筆料うんとふんだくっておやりよ‼」
染子が笑いながらそう言ったのでした。
別室で八重子の代筆を始めるおしん。
しかし、八重子の手紙は田舎へではなく竜三宛てだったのです。
複雑な気持ちのおしんです。
次は茂子の代筆です。
茂子は八重子の手紙の内容を聞きますがおしんは言いません。
「人の秘密は守るのか、うん。やっぱりおしんちゃんは信用できるね⁉あたしもさぁ、字が書けないわけじゃないのよ!でも好きな人に出す手紙がミミズみたいな字じゃさぁ、せっかくの熱い思いも興ざめしちゃうじゃない⁉おしんちゃんは達筆だそうだから、、、」
驚いたことに茂子の手紙も見舞い状ではなく竜三宛てだったのです。
おしんは3人の女給から同じ男への恋文の代筆を頼まれてしまったのでした。
一瞬、おしんは竜三と云う男に興味をもったが3人の女を弄ぶろくでもないお男だと女たちを哀れむのでした。
それよりも同じ筆跡で恋文をもらった男がどんな顔をするか3人の女達に申しわけない気持ちになるおしんでした。
いつしかおしんは近くの女給たちの間で代金を受け取らない事の珍しさと斬新なヘアスタイルで評判になっていました。
また、アテネ以外の店への出髪も増え手紙の代筆もしながら師匠の店の下働きをこなす忙しい毎日が続いていました。
アテネでおしんが髪を結っていると染子が反物をもってあらわれます。
「仕立物屋に持っていったら、混んでいるから10日もかかると言われた、日曜に着たいのに、、、」
土曜日までに仕立てると引き受けるおしん。
夜、おしんが仕立物をしていると豊がきて文句をいいはじめます。
「『出髪に出るのは修行だ』ってお師さんがおっしゃるから今まで黙ってもきたけどね、髪結が客の機嫌取りに仕立物までするっていうのはどういうことだい? それも一度や二度なら大目にも見るよ。こう再々じゃ、髪結か仕立て屋か分かりゃしないじゃないか!」
騒ぎを聞きつけてたかがやってきます。
たかは自分がおしんに話をするからと豊を引き取らせます。
謝るおしんにたかは話しはじめます。
「おしんもそろそろ、このうちを出る時が来たようだね⁉このうちにいたら、おしんは一番の新参者で、ただの下働きだ!いくらあたしが師匠だからって、先に奉公してる者を差し置いて一人前の扱いするわけにはいかないんだ‼修行っていう名目でなら出髪にも出せるさ、、、だけどお代を取るようになったらこのうちには置いとけない!バカバカしいと思うかも知れないけど、あたしら古いもんには、それなりの筋目っていうもんがあるんだよ‼けどそれじゃ、いつまで経ったっておしんは下働きだ‼いっそのことこのうち出た方がいいよ‼」
追い出すんじゃないと言うたかです。
恩返しができていないと言うおしんに充分働いてくれたと言うたかは住む場所も探すのでここが正念場ととらえろと激励してくれます。
アテネではおしんが独立すると聞いて女給たちが応援してくれると言ってくれます。
アテネでは安くして他でふんだくれば良いと笑っておしんの独立を受け入れてくれます。
針のむしろの様な師匠の店であったが出るとなると不安が隠せないおしんは女給たちの気持ちに随分と助けられたのでした。
おしんがたかの店の表を掃いていると染子があらわれます。
染子は竜三がアテネにきてくれて店がひけた後で寿司を食べにいったと話します。
ただ、茂子も八重子も一緒だったと不満顔の染子。
その竜三が銀座のカフェでどうしてもおしんに結って欲しいと言うひとがいるのだそうです。
染子は今日のアテネの出髪の時間に銀座に行くようおしんに言うのでした。
紙を見ながら、銀座のカフェを探すおしん。
店を探して入ろうとすると出てきたつると顔があいます。
つるは今日の出髪を断られたと機嫌を悪くしていました。
「あんたにほだなこと言われる筋合いはねえっす!私がどこで仕事しようと誰の文句も受けねえ!それとも私がどこで仕事したら何か文句言われる筋合いでもあるのがっす!」
店に入ろうとするおしんを用心棒が立ちふさがります。
おしんを壁に押し付けて平手打ちをする用心棒。
店に出勤してきた女給が止めようとしますが用心棒は容赦ありません。
その時」、ひとりの青年が店からでてきます。
「何があったか知らんが、いい男がおなごをいたぶったって男が上がるわけではなかろう‼」
その隙に止めに入った女給がおしんに近づき大丈夫かと尋ねます。
その女給の顔をみておしんはさっと表情をかえたのです。
「お加代様でねえですか!」
凍り付いたような一瞬の後、加代はその場から逃げ出したのでした。
おしんも立ち上げり加代を追いかけます。
店の前では騒ぎを聞いて出てきた従業員が走っていくふたりの女の背中をみていました。
<おしん59話60話の感想>
染子が切欠で始まったカフェ『アテネ』への出髪は他の女給たちにも広がりました。
おしんの評価が高まるほど今までの出髪にきていた人が較べられてしまうのは仕方ないことですね。
同じ男への3人の女給からの恋文を代筆してしまったおしんは内心穏やかでは要られませんよね。
師匠のたかは世の中の変化を感じて日本髪の先行きを案じていますが豊は今を守る事しかできない女性のようです。
そんなたかがいよいよおしんを解き放とうと決心しました。
でもこれまでの誠実さはおしんに多くの味方を作ってくれていて少なからず安心です。
そして思わぬ人脈を辿って行方知れずの加代に会えたおしん。
この先の展開が楽しみです。
あらすじ61話62話【田倉竜三との出会い、加代が酒田に戻る決心を
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