NHK連続テレビ小説の82作目”ゲゲゲの女房”は、漫画家の水木しげるさんの妻の武良布枝さんの自伝「ゲゲゲの女房」を原案にドラマ化されたものです。
今回は、2010年8月2日(月)から7日(土)に放送された19週の109話から114話について紹介します。再放送では2019年夕方に2話ずつ放送してます。
<ゲゲゲの女房109話のあらすじ>
昭和42年初夏。
自動車を購入したのにあわせて布美枝は自動車学校に通い始めます。
そんなある日、その日の消印までが有効になるある日の午後、倉田は自作漫画を新人コンクールに投稿したがっていましたが、プロダクションが締め切りに追われている状況では自分都合では抜けません。
落ち着かない倉田の様子に気付いたいずみは代わりに郵便局へ投函しにいってやります。
でも、お礼に金では買えない素敵なものが欲しいといずみから言われた倉田は悩んでしまうのでした。
数日後、『少年ランド』の豊川と北村が来て、漫画のイメージソングをつくりたいので『墓場鬼太郎』の作詞をしげるに頼みます。
しげるは作詞が苦手ではあったが引き受けてしまいます。
一方、北村と菅井は仕事に関係のないいずみに近づくのを牽制しあいます。
そんな様子をみて布美枝はいずみに問題がおきない様に注意するのでした。
北村より条件が悪い菅井は喫茶店で倉田に自分の気持を明かし相談したのです。
しかし、倉田は一人前の仕事ができない人間が求愛などとんでもないと切りすて、その言葉で自らも省みたのです。
<110話のあらすじ>
北村が原稿をもらって帰ったあと、菅井はまた倉田に相談していると、いずみが来て倉田に投函のお礼を貰っていないと催促したのでした。
その時、渡した原稿に倉田の責任のミスが見つかります。
またしても、倉田の代わりに差し替え原稿を編集部に届けることになったいずみ。
初めてみた編集部の活気に心奪われたいずみは加納にも会います。
いずみは、女性でありながら颯爽と働く加納の姿にも憧れてしまったのでした。
プロダクションに戻って興奮気味に布美枝に話すいずみは、父からいずみの見合い話を進めている電話があったことを伝えられます。
それに猛反発するいずみでしたが、好きな男でもいるわけでもありませんでした。
いずみは女性も外に出て働く時代だと言い、布美枝は古いタイプの女性だと言います。
いずみの心配と自らのショックを相談しようと仕事場を覗いた布美枝でしたが、しげるが仕事に追われて忙しそうにしている姿を見て何も言えなくなります。
<111話のあらすじ>
新人漫画賞の結果が発表さますが、倉田の自信とは裏腹に佳作にすぎませんでした。
大賞受賞者しかデビューさせてもらえないので倉田は激しく落ち込みます。
倉田の実家への仕送りはアシスタントの給料では苦しかったし、大賞受賞者しかデビューさせてもらえなかったのです。
そんな時、かかってきた電話をいずみが受けると実家の父親でした。
父親の源兵衛はいずみに帰郷して見合いをするようしつこく言ってきていたのです。
布美枝はいずみの本心を聞き出して応援しようとします。
もしかしたら倉田のことかもと思いますが確かめる術もありませんでした。
いずみは倉田に投函のお礼がまだだと催促しますが、まだお礼を準備できていないと倉田は煮え切りません。
そこで、いずみは自分に見合いの話が持ち上がっていると倉田に鎌をかけますが、結婚祝いも一緒にと期待外れの答えしか返してくれません。
しかし、倉田の内心は新人漫画賞の大賞受賞のニュースを最初にいずみに知らせることが、金では買えない素敵な贈り物だと思っていたのでした。
数日後、布美枝がいずみに本心を聞き出そうと話をはじめた時に、浦木が『ゼタ』が窮地に立たされているという噂話を持ち込んできました。
<112話のあらすじ>
浦木によると、雄玄社が『ゼタ』ごと大手の成田出版に吸収合併されるというもので、社長の深沢は、そのまま成田出版の編集長に横滑りで就くとのだと言います。
成田出版は『ゼタ』を支持する大学生などの青年層を取り込むのが目的らしいのでした。
金儲けのチャンスがあると睨んだ浦木は、しげるから詳しく話を聞こうとするが知らぬふりをされてしまいます。
合併計画が順調に進む中で、小さな仕事しかできずにくすぶっていた加納は大手との合併を見越しての新規企画を立ち上げてやる気を取り戻していました。
新人漫画賞の締切りを3日後に控えたある日、倉田はしげるに作品の体裁を整える方法を教えてもらおうとします。
しかし、しげるは作家としての心構え以外は何も教えてはくれませんでした。
そんな倉田をいずみは心配しますがどうする事もできません。
その夜、しげるは頼まれていた鬼太郎のテーマ曲の作詞を完成させます。
真っ先にみせられた布美枝は、以外に愉快で面白い歌詞がたちまち気に入ってしまいます。
しばらくして、曲も付けられます。
完成した主題歌を持って豊川と船山がテレビ局を回ると、歌の面白さも手伝ってテレビ化の企画が進みだしたのでした。
しかし、相変わらず『墓場鬼太郎』と云うタイトルがネックでスポンサーがつきません。
そこで、新たにタイトルを練りなおした結果、『ゲゲゲの鬼太郎』に決定したのでした。
その夜、傷だらけの深沢が村井家の玄関に倒れ込んできました。
<113話のあらすじ>
怪我をした深沢は、成田出版と雄玄社との合併が破談になったと話し始めます。
大手出版が欲しかったのは、『ゼタ』でも深沢でもなくしげるらの人気作家だったのでした。
深沢は自分の無名作家発掘と云う理念を否定されて話を打ち切ってしまいました。
大きなチャンスを台無しにしてしまった深沢に秘書の加納郁子とうとう愛想を尽かして辞めたと言います。
それで自暴自棄になって酒を呑んでいたときに、漫画を愚弄する男と口論から喧嘩になったのでした。
深沢は一緒に仕事を始めた郁子との意思がずれ始めたのき気付きながら対策を講じなかったことを後悔していました。
そして、自分の志ばかりを優先させてしまったのでした。
その話を聞いて布美枝は郁子も深沢と同じように自分の志を優先させたのだと思い、その始終をいずみに伝えたのです。
いずみも自分に何ができるかどうすべきかを考え直します。
いずみは想いを寄せる倉田には立派な漫画家になってもらうことを優先してもらうために、自分は実家に帰る事を決心したのでした。
8月下旬になっていずみが実家に帰る日がやってきます。
みんなに見送られて布美枝が運転する車で出発しようとしていたところに、倉田が息を切らして駆け寄ってきました。
倉田は、いずみとの約束のプレゼントとして、優しい笑顔のいずみの水彩肖像画を描き上げていたのです。
一瞬、涙ぐんだいずみでしたが、笑顔で倉田に別れを告げたのでした。
<114話のあらすじ>
昭和43年の年明けに始まった『ゲゲゲの鬼太郎』のテレビ放送は大ヒットしました。
しげるは更に忙しくなり漫画を描く以外にも取材なども増えていったのです。
その頃になると、弟の光男もマネージャーとしてしげるの元にきていました。
そんな時に、しげるの両親が東京で暮らしたいと言い出したのです。
一方で、倉田は投稿漫画でとうとう新人大賞を獲得したのでした。
しげるは、デビューした後もアシスタントを続けるつもりだった倉田に独立を勧めます。
そのタイミングに合わせて小峰も一緒にプロダクションを辞めることになります。
小峰は日本中を旅すると云う自分の想を実行する潮時だと判断したのでした。
残るのは頼りない菅井だけとなってしまいます。
ある日の夜、しげるは自宅の改築図を描いていました。
しげるは両親を引き取るために家を改築することを考えていたのです。
あらためて両親の世話をしげるから頼まれた布美枝でしたが、了解するしかありませんでした。
でも、布美枝はしげるが自分を信頼してくれているから両親の世話を頼んできたことを嬉しく思うのでした。
<19週の感想>
『鬼太郎』のテレビ化は放送が決まる前にテーマ曲が決まっていたんですね!?
しかも、作詞が水木しげる本人だったことは意外に知られていないことなのかも知れません。
一方、雄玄社の深沢は自分の掲げた理念のために多くを失ってしまいました。
夢を追いかけることは大切なことですが、時には妥協も必要だと云うことを教えられた気がしますね!?
それを反面教師にしたのがいずみでした。
自分の望みより相手の夢を優先させるなんて中々できることじゃないですよね!?
それにしても村井家は人の出入りが激しいですね!?
いずみと倉田と小峰が去って、しげるの弟の光男と両親がやってくる。
人数的には変わりませんが、水木プロダクションはちゃんと機能するのかが心配ですね!?
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